サンズ・トーク

終活セミナーの営業

七草粥の日、外資系の保険会社から一本の電話がかかってきた。掛かってくる電話は、ほとんど家内が聞くのだが、これはなんと終活セミナーの勧誘だったのだ。
○○ホテルが会場なんだとか。

家内の応対を聞くまでもなく、中身は大体推察できる。
高齢、長寿社会ですから、人生の終わり方に発想の転換をしましょう。
子供さんや親戚たちが戸惑わぬように、あらかじめ、いろんなことを準備しておくべきです。
相続、遺言、葬儀、保険、納骨、戒名などなど。

セミナーだから先生が講演するのだろうか。
エンディングのテーマだとか恰好付けちゃって、魂胆見え見えなのだ。
テレビコマーシャルを見たことがある。
葬儀から、参列者の会食、初七日の法事の代金も保険で払えますという論法。
棺桶にしても、松竹梅と等級があって、寝心地を体験できるものか? 顔の前に覗き窓があったりして。

正月早々、こいつあ縁起が悪いわえ。
家内も大憤慨していう。そんなこと、あれこれ他人に言われなくともこっちの勝手でしょ。
大体、年寄りなんだから、いまさら保険なんぞ関係ないわよ。
そういやあ、去年は墓地を売る電話がかかってきた。
何だか、ターゲットにされているのではなかろうか。

婚活や就活なら、まだ可愛い気があるが、正月明けの家庭に終活はないでしょ。

相手のことを想像すると、この会社。営業マンに終活セミナーを売り込め。
1日何本の電話しろ、1日何件の予約を獲得しろ。1日何件の見込み先を獲得しろ。
そういうノルマを課して、歩合制なんだろうか。
あるいは、どうせコールセンターに外注しているのか。
正月早々、そんな仕事をさせるというの、それってブラック企業じゃねーのか。
電話かけさせられている人が可哀想だ。

安い報酬で長時間はたらかせるの。残業代を無視して払わないの。パワハラがきついの。いやな仕事を押し付けるの。こういうのがブラック企業なのです。
労働力不足が段々きつくなってくると、こういう会社は人が来なくなる。

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