サンズ・トーク

粉飾決算が詐欺になる

ハレノヒという会社が、会社の決算を水増しして、銀行から資金を借入していた。
銀行に偽りの会計書類を提出して信用させ、融資を引き出していたのが詐欺だとみられている。

この会社は、前金を受けるなどして、成人式の晴れ着を販売していたが、次第に赤字が累積して自転車操業となり、ついに今年1月、成人式間際に客に引き渡すべき商品ができなくて2000人ぐらいの人の成人式をダメにした。
お客さん関係の債務は、救済しようがないのではないか。

そんな消費者被害を出したことは、会社の背信行為だけれど、その会社が破産したことで銀行筋も融資が焦げ付き、詐欺を立件することになったのだ。

思えば、従来から、会社の粉飾決算というの、世の中には掃いて捨てるほど沢山ある。
いろんなケースがある。
会社の損失を隠して、健全経営と思わせる。負債を隠すことだってある。
赤字なのに、損失を隠す。売り上げを水増しする。
税金を払いたくないので、売り上げの一部を隠したり、翌期に繰り延べたりする。
架空の経費を計上したりして、実態をゆがめる。支出すべき経費を、子会社に負担させる。

銀行だって、騙されてはまずいから、相手をよく吟味する。
納税実績と決算結果とを突合する。
または、つぶしちゃあ元も子もないので、ある程度信用したフリをする。
悪い評判が出ては、貸したカネが焦げ付くので、延命処置を施して事態の改善を待つ。

そんなあれこれ手を打つので、ハレノヒのケースのように詐欺で追及せねばならぬ、というこの問題は随分どうしようもないことになったものだ。
つくづく、こんなに表面化するケースは、稀だなと感じたものである。

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コメント一覧

サンズ・トーク
コメントありがとう
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コメントありがとう。
銀行も、断末魔になって、やむなく詐欺で追及するんですね。
根わさび
粉飾決算のすべてが詐欺ではないのでは? はれのひのように、借入金を追加的に借り入れても返済できないだろうと誰の目からも明らかで且つ実際に倒産して貸し倒れになっているようなケースでは、返せない事を分かっていて借りれば、詐欺になるという事でしょう。 
ホリエモンの粉飾決算での有罪も、証券取引法違反(←ライブドアが上場会社だったから)で、詐欺罪ではなかったよね。 
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