1面の下の天声人語欄は、毎日欠かさず目を通しております。
今日の天声人語欄は、神戸の年配女性の川柳を取り上げていて、気に入ってみていました。
夫婦で寿司店をやっていたが、阪神淡路大震災で損害を受け、引っ越ししてそこで定食屋として再開したという。
その後、ご主人が脳梗塞で倒れ、奥さんはお店をやりながらご主人を介護。
ご主人は闘病していたが、3年前に他界され、以後は奥様、一人で定食屋を続けておられると言う。
そういう奥様の暮らしの変化を書き留めた川柳が、何とも胸に沁みるのです。
元気です それだけ書こう 年賀状
車いす 押して夫と 影ひとつ
健康の コツは薄味 妻の愛
あの雲に 乗ってる夫 見上げ生く
阪神淡路大震災からなんともう27年。
そんな長い年月、寿司屋が引っ越しして定食屋になり、ご主人が他界され、奥様がお店を続けながら川柳で人生を描かれている。
人生を嘆くでなく、苦労を吐露するでなく、淡々と川柳というのがいい。
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