サンズ・トーク

天国について

たとえば、歩行者天国、休日に車を遮断して、歩行者がおおっぴらに車道を歩けることがどうして天国なのか。ホコテンは、大都会に限ったことだと思うが、天国というには何ともギャップがありすぎるのだ。
おおぜいの歩行者には、それぞれ、仕事の、付き合いの、経済の、恋愛の、欲望のわだかまりや、悩みをもって歩いているのだ。
去年は、秋葉原のホコテンで、無差別殺傷事件があって、地獄を現出したことを思い出す。とても天国という言葉でくくることは出来ないと思う。

あと、役人天国などという言葉もある。普通の会社勤めの人から考えると、役人は決まったことをやってて、月給も、将来の人生も、保証される、これほど羨ましいことはないという感じである。

これらは、始めに言い出した人(多分マスコミ)の言葉がそのまんま一般化してしまったものだろう。私は、天国という言葉には、眉つばの前提で承ろうと思うのだ。

天国を使う言葉は、欧米から来たと思う。タックス・ヘイブン(税金・天国)という表現がある。税金なしの国のことだ。モナコ、ケイマン、バハマなどの小国が、税金なしの国にして、企業や人々を誘致しているのだ。海運業のタンカーなど、パナマ船籍というのがあったりする。
税金に苦しむ世界中の人からは、天国だという感じで見られている。マネーロンダリングの舞台にもされているらしく、ばくちが公認されていたりして、胡散臭いところなのである。

天国とは、宗教や信仰の世界で、死後の人々の居場所を美化して、天国に行きたければ行いを正しなさいというおとぎ話の世界なのである。

私らならば、死後のパラダイスよりも、現世のロマンのほうを選びたいものであります。

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