山形の名峰といえば、鳥海山(2236m)。その山が、日本海になだれ込む裾に、十六羅漢岩という供養石がある。露座の石仏は、十六羅漢、釈迦牟尼、文殊菩薩、普賢菩薩、観世音、舎利仏、日蓮を合わせ、22体の石仏がある。吹浦海禅寺の 21代 寛海和尚が、土地の石工を指揮して5年をかけて造った摩崖仏なのだ。仏法の隆盛と、衆生救済の祈りを込めて造られた仏様は、明治元年に完成したといわれる。