サンズ・トーク

民主党の代表選挙に思う

菅さんの辞意表明があって、このあと民主党の代表選挙が行われる。
テレビで、代表候補5人の共同記者会見をやっていたのを見た。
記者団とのやりとりをみていて、立候補者それぞれの熱弁がなぜか空疎に聞こえる思いがしたのである。

選挙で勝利した人が、民主党の代表となり、そして民主党政権になってから3人目の首相になるのだ。
選挙の投票をする人は、民主党の国会議員であり、そのほかの党の人とか、私らのような一般人には選ぶ権利はないのだ。

東北大震災の被災地では、甚大な被害を受け、犠牲者を出し、復旧もままならない多くの人々がいる。
それらの人達の気持ちを察すると、被災地のこととか、地方の苦労とかをそっちのけで、中央で選挙をすることにしらけているらしいではないか。

私は、このテレビを見ていて、ふと数日前、ムーディースが日本国債の格付けを引き下げたときの新聞記事を思い出した。

引き下げた理由の概略(下記4点)

東日本大震災の復興需要による財政拡大リスクがある。
原発事故で経済成長が弱まり、財政赤字削減の達成が一段と困難になった。
政権基盤が弱く、首相が頻繁に交代するので、長期的経済、財政政策を効果的に実行する妨げとなっている。
政府による税と社会保障の改革案も、プライマリーバランス(基礎的財政収支の均衡)を改善するほどの具体性に乏しい。

日本は、世界の金融筋からこういうふうに見られているのだ。

日本国債というのは、国民が債務者なのだ、政府が債務者代表なのだ。
今、国の借金は900兆だとか言われている。
高齢化が進み、社会保障に金がかかるようになって、その上、借金だらけなのだ。
菅さんの次の首相よ、バラまきやムダ使いをとことんカットし、景気を良くして、財政赤字を改善して欲しい。
少なくとも、日本国債の評価が改善するよう、骨折っていただきたい。

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