サンズ・トーク

丸之内駅舎を見た

芦屋から旧友Fくんが出てきたので、山手中学の同窓生が加わって、4人で東京駅の丸之内駅舎を見たのだ。

Fくんは、東京にいる娘に孫ができたという慶事で上京した。
ほかは、横浜のK,千葉のSとわし。
この顔ぶれは、私にとって特別の感慨を抱く連中なのだ。
何せ15才ごろからのご縁、今はみな78才というんだから、レアオールド。
学生服に下駄履き姿、紅顔の美少年だったはずが、今は髪の毛が薄かったり、体調も実はワケアリだったりする。
それでも、恩讐を越え、世の変転を度外視し、あんときゃ良かった話題が出てくるのだった。

それはさておき。
日曜なので、八重洲側のニュートーキョー系のお店で昼食、ビールを頼んだり、ひとしきり近況、身の回りの話がでる。

通路を通って丸之内側にまわり、駅舎のドームを見上げる。



すげえ人波。皆天井に向かって視線やカメラやケータイを向ける。
ノドチンコに埃がはいるぞ。
八角形のドーム天井には、白鳩が群舞している。



外に廻ると、ここも老若男女でいっぱい。
この駅舎は、日本に近代建築を伝えたジョサイア・コンドルの愛弟子、俊英、村野金吾が設計した明治の文化遺産。
戦災で損傷し、応急的な変更デザインで戦後永年営業してきたのだが、平成の世になって創設の昔の姿に復原してきたのだ。
もちろん、それは外観のことで、中味は、きっちりした耐震化がなされ、地下工事で何層もの地下街ができて、床面積が随分増えた。
舎内にあったステーションホテルも、新装なって高いグレードのものになったはず。
(私は、戦後、昔このホテルが古かったころ、泊まったことがある。暖房は、ラジエーターみたいな銀色のスチームだった。)



西側に立つ新丸ビルの7階の展望デッキからは、駅舎を俯瞰することができる。
このビルも7階までは、飲食、喫茶ラウンジなどがたくさんあって、それぞれ見物人の旺盛な消費欲に応えているのでした。

そのあと、我々一行は、休日の丸の内界隈を散歩。
将門塚を見たり、和田蔵堀の新装なったパレスホテルを眺め、外堀通りが自転車道路になっている。
ジョギングコースになっていてランナーに道を譲ったり、皇居東御苑を拝観したりして、散歩じゃない、万歩計を見たりしたのでした。

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