赤坂の氷川神社は、江戸幕府八代将軍徳川吉宗が修築造営された古社で、幕末の英傑、勝海舟がこの付近に住まいし、氷川清話を残していることで知られている。 権現造りの風格ある社殿や、境内の大銀杏がひときわ目を引くが、社殿のかたわらにある築地塀が一段の趣きを添えている。 築地塀は、江戸の街のなかでもあちこち、建物の火除けに用いられている。