70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

18歳選挙権

2017-10-16 09:26:27 | 愛すべき子どもたち

法改正により昨年から選挙権が18歳に下げられた。児童養護施設で生活する高校生の中には、今回の総選挙で一票を投じる権利がある子どもたちがいる。さんあいにも対象となる子どもたちに投票所入場券が届いた。

さて、ここからである。施設の職員は自立援助の一環として、この大切な権利の重要性を教え投票を促す。正直に子どもたちの反応を記すと、「めんどくさいよ」、「だれに投票しらいいか、わかんないもん」というところだ。職員は、国民の権利であり将来の自分の生活に影響がでるかもしれないので、絶対に投票すべき」と諭す。それでも積極的になれない子どもたちに、職員は付き添って投票所まで行くことも検討している。

職員は特定の政党や候補者を応援するような言動を子どもたちにしてはならない。一方で誰でもいいよと言うこともできないので、「テレビとかネットでいろいろ出ているから調べてみなさい」とアドバイスはする。どれだけ理解して投票するか不安は残るが、とにかく投票は重要な権利であり、絶対に放棄してはならないことはしっかりと教えている。

 

2歳児から選挙権を有する高校生まで、児童養護施設職員の心配の種は尽きない。


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