進学受験の季節が始まった。昨今の一般家庭では中学生2年生ぐらいから子どもを塾に通わせるようである。高校生ともなれば1年目から通わせることも少なくない。
さすがに普段は勉強にのんびりなさんあいの子どもたちも、友だちが塾に通いだすと、突然、「塾に行きたい。」と言ってくる子もいる。そんな時さんあいの職員は、その子が本当に勉強したいのか、単なる友だち付き合いなのかしっかりと見極めてから返事をすることにしている。
塾の月謝は、この地域だと2万円~2万5千円ぐらいは掛かる。友だち付き合いの目的でお金を無駄にはできないし、勉強したくても塾に行けない貧困家庭の子どもたちが多くいるのだ。厳しいかもしれないが、費用のことはしっかりと子どもたちに理解させる必要がある。
一方、施設には学校の勉強についてゆけない子どもたちが多くいることも事実だ。そしてそれは子どもたちの怠惰ゆえの結果ではない。そのような子たちのためには、1対1で勉強を教えてくれる学習ボランティアさんを見つけて施設に来て教えてもらっている。
それにしても、そもそも論として考えれば、学校の勉強だけでは受験に合格できない日本の公的教育や受験のあり方そのものがおかしいと思う人たちは少数派なのだろうか? 因みに塾に通う事のないオランダの小学生は、日本の小学生より学力は上だとういう。大人たちが立ち止まって子どもたちの教育を考えることが、塾の費用を出してあげる以上に大切なことではないのか?
学力は別にして、今の子の勉強する時間は長い。