さんあいの子どたちにボランティアでヒップホップダンスを教えてくれる、インカ先生は、両親はナジェリアからの移民で、彼女はイギリスで生まれている。学校では、言葉や文化の問題はなかったがマイノリティーとして目立たないよう良い子を演じていたと言う。
ところが思春期になって、そんな自分自身がいやになって演じることをやめたという。そして「自分のままでいい」と決めたという。そんな時に出会ったのがヒップホップダンスだった。彼女は、ヒップホップダンスを通して自分自身を表現したいと思いプロを目指した。その後来日して、プロとして子どもたちにヒップホップダンスを教えて生計を立てている。
彼女の教え方は、子どもに対して決して否定的な言葉を使わない。うまく動けない子にも、やる気をなくした子にも、無気力な子でも肯定的な言葉をかけ続ける。また、上手に英語と日本語を組み合わせて子どもたちを励まし、リズムに乗らせる。
子どもたちは、会話はできなくてもインカ先生が好きだ。それはきっと、うまく踊れなくても「自分のままでいい」と感じているからではと思う。
元気一杯のインカ先生の声がホールに響く。
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