「青い鳥症候群」という言葉がある。これは、童話の「青い鳥」に掛けて、理想的な職場或いは恋人をもとめて、次々と職場や相手を変えてゆく若者たちの姿を表したものである。
物語ではチルチルとミチルは、幸せをもたらすと言われている幸福の象徴「青い鳥」を探す長い旅の途中に様々な経験をし,最後は青い鳥を見つけ出すことはできず家に帰る。しかし家に着いた後に飼っていた鳩が前よりも青くなっていることに気づき、幸福は実は最も身近なところに存在していたのだと兄妹が気付くという結末で終わる。
「青い鳥症候群」には、高学歴の若者が陥りやすいと言われているが、昨今の日本を見ていると学歴には関係なく学生から熟年まで幅広い世代で存在するように感じる。理想を追い求めるのは良いことだ。しかし自分の理想に完璧に合う職場やパートナーは存在しないし、そう思って生きたほうが人生楽だ。同じように組織や相手にとって完璧な理想人物にもなれないのだから、そんなに思い詰める必要もない。完璧主義は人の心を蝕む。いいかげん ⇒「良い加減」とは素晴らしい大和言葉で、自分自身にも寛容にもなれる。
理想や変化を求めて場所や関係を変えるのは悪いことではない。しかしそれでも人生中々好転せづに悩んでいる人も多いように思う。著名なカトリックのシスター、故渡辺和子氏の金言「置かれた場所で咲きなさい」は、「青い鳥症候群」に悩む方々への救いの言葉になるのではないだろうか。
ツバメさんはすごいねー。 気ままに自由に空を飛んでいるようで、毎年春になると置かれた場所で出産・子育という花を咲かす。
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