5月22日~23日、なべさん夫妻とmieさん、私の4名で稲村ヶ岳へ行ってきました。なべさんの車で順番に拾ってもらい、10時過ぎに、洞川温泉の翠嶺館に到着。稲村ヶ岳山荘と翠嶺館は同じ経営者で、今回は翠嶺館に車を置かせてもらうことになっていました。
準備をして10:30出発。お天気はまずまず。稲村ヶ岳登山口から山に入っていきます。五代松鍾乳洞の入り口を横切り、母公堂への分岐を通過して法力峠へ向かいます。緩やかで歩きやすい道。木々の緑も綺麗です。立派な桟橋をいくつも渡りながら、法力峠を12:10通過。ここから30分程進んだ辺りから、斜面の上の方にツクシシャクナゲの花が見られるようになります。離れてはいますが、緑の中でピンク色が目立ちます。進むにつれ、登山道近くにもシャクナゲの花が現れてきました。
花に気を取られているうちに、13:50山上辻の稲村ヶ岳山荘に到着。昔ながらの山小屋です。小屋の横で休憩していると「まだ早いから、稲村ヶ岳まで行って来たら」と、ご主人から声を掛けられました。不要な物を小屋に置かせてもらい、まず大日山へ。刈り取った稲を積み上げた稲叢(いなむら)のような特徴的な山容。元々はこの大日山を稲村ヶ岳と呼んでいたそうです。キレットから右に入り、鎖や梯子を使って15分程急峻な岩場をよじ登っていくと、14:55山頂には大日如来を祀った小さな祠がありました。キレットに戻り稲村ヶ岳へ向かいます。ツクシシャクナゲ、コイワカガミが咲いていました。15:30山頂の展望台で休憩。残念ながら、ガスで周囲の山は見えませんでした。
16:20小屋にチェックイン。この日の宿泊は、我々と単独行の男性のみ。築60年以上という山小屋で、3代目のご主人からこの辺りの歴史や山の話を聞き、楽しい時間を過ごしました。それと夜間だけですが、小屋の中にある小用のトイレが使用できたのも、ありがたかったです。
翌日は5:30起床。ゆっくり朝食をいただき、珈琲を飲んで7:30下山開始。9:45母公堂に着きました。心配していた雨も、歩き始めに少しパラパラしただけでした。母公堂は役行者が母親の為に建てたもので、これが女人禁制の始まりでもあるそうです。参拝していると堂守のおじさんから「ご縁ですからどうぞ」と、美味しい珈琲とチョコレートをご馳走になりました。のんびり翠嶺館に戻り、奥様に駐車のお礼を伝えて温泉へ。今年の4月にオープンしたばかりの洞川温泉ビジターセンターは木の香りがし、何もかも新しく気持ちが良かったです。近くで食事をし、個人的に行きたかった天河神社にも途中で寄ってもらい、帰途に就きました。
大峰にはオオヤマレンゲで有名な八経ヶ岳、ベニバナヤマシャクヤクが咲く観音峰他、花を楽しめる山が多くあります。今まであまり縁のなかった山域ですが、季節を変えてまた訪れたいと思いました。
by satononatsu