ひねもすのたりのたり 朝ドラ・ちょこ三昧

 
━ 15分のお楽しみ ━
 

『あぐり』(98)

2005-01-18 19:30:00 | 💇 ’04(本’97) 56 『あぐり』
脚本 清水有生
       吉行あぐり「梅桃が実るとき」より

音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
         作曲 岩代太郎
  ヴァイオリン演奏 矢部達哉

語り  堀尾正明アナウンサー



望月あぐり  田中美里
望月エイスケ 野村萬斎 :あぐりの夫。望月組の長男で小説家。放浪の男…
望月淳之介  生田斗真 :【子役】あぐりとエイスケの長男(x歳・番町小学校6年~のじゅんのーちゃん)
太田とめ   細川ふみえ :「あぐり美容院」の内弟子
中野辰子   鈴木砂羽  :チェリー山岡の弟子の美容師。「あぐり美容院」で主任として働く
岩本尚久   西 翔平 :【子役】6年生になった淳之介の同級生・親友。父は小学校の保護者会会長
福沢 南   松田聡也 :【子役】6年生になった淳之介の同級生・親友
小川安吉   坂本修聡 :【子役】6年生になった淳之介の同級生。池田諒子ちゃん近所で幼なじみ
池田諒子   小倉星羅 :【子役】 学校のマドンナ・尚ちゃんが好きな相手
漁師      諏訪部 仁  淳之介たちが避難した鎌倉の海小屋の漁師

あや        寺田麻子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子(本日より役名つく)
ふみ        中島睦子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子(本日より役名つく)
きよ        伊藤洋子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子(本日より役名つく)


        エンゼルプロ
        劇団いろは
        劇団ひまわり
        セントラルチャイルド



望月光代    星 由里子 :望月健太郎の妻



・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 
突然転校することになってしまった池田諒子は、ジュンノーちゃんをたずねて家にやってくる

代筆とは知らず、淳之介が自分に手紙をくれたと思った池田諒子、
新しい住所を書いた紙を渡し、「淳之介君だけに教える、手紙ちょうだいね」と去る。

…… という会話を聞き耳を立てていたとめさん

「鎌倉かぁ。  
 そっか! 南くんと尚ちゃんはあの子が好きで、あの子はジュンノーちゃんを好きで、
 男3人は仲良しで…!!」



模擬試験の日、青山会館での試験をさぼって、鎌倉の池田諒子のお家に遊びに行くことにした4人
(淳之介・尚久・南 + 安吉くん)

海で遊んでいるうちに天候が荒れてしまい、漁師小屋で雨宿りする4人
そのころには、エイスケが会場に向かい、試験をうけてはいないことを知る

安吉くんは われはうみのこ を歌い、景気をつけ、3人も一緒に歌いだす




とめ が「鎌倉に行ったのかもしれません」と進言




無事に帰ってきた淳之介と、責めるでもなくただ待っていたあぐり…





★『あぐり』 第17週 「受験生の母」(97)

2005-01-17 19:45:00 | 💇 ’04(本’97) 56 『あぐり』
脚本 清水有生
       吉行あぐり「梅桃が実るとき」より

音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
         作曲 岩代太郎
  ヴァイオリン演奏 矢部達哉


時代考証  小野一成   美容指導    大野佳子
風俗考証  天野隆子   岡山ことば指導 高村尚枝  

語り  堀尾正明アナウンサー



望月あぐり  田中美里
望月エイスケ 野村萬斎 :あぐりの夫。望月組の長男で小説家。放浪の男…
望月淳之介  生田斗真 【子役】あぐりとエイスケの長男(x歳・番町小学校6年~のじゅんのーちゃん)
岩本尚久   西 翔平 【子役】6年生になった淳之介の同級生・親友。父は小学校の保護者会会長
福沢 南   松田聡也 【子役】6年生になった淳之介の同級生・親友
小川安吉   坂本修聡  【子役】6年生になった淳之介の同級生。池田諒子ちゃん近所で幼なじみ
池田諒子   小倉星羅  【子役】学校のマドンナ・尚ちゃんの好きな相手
中島先生   武発史郎  番町小学校の淳之介たちの担任
母親      菊地美可子  番町小学校の淳之介の同級生の母
母親      石浜加奈恵  番町小学校の淳之介の同級生の母
         宮北由季  番町小学校の淳之介の同級生の母

          寺田麻子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子
          中島睦子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子
          伊藤洋子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子


        擬斗 竹田寿郎


        劇団いろは
        劇団ひまわり
        セントラル子供タレント



望月光代    星 由里子 :望月健太郎の妻





制作統括  浅野加寿子

美術   山口類児   技術 渡部浩和
音響効果 石川恭男   編集 徳島小夜子

撮影   川崎和彦
照明   堀籠 功   映像技術  廣島隆史
音声   西田俊和   美術進行  柿崎恒明

演出   管原 浩



・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

昭和10年(1935)12月


多感な年頃を迎えたジュンノーちゃん(と、南くん&尚ちゃん)

淳之介は[も]府立一中を受験する予定。 
府立一中なら、一高に入ったも同然… この冬にかかっている、補習をうけさせよないと… と、同級生の母たちは、光代に力説する
(あぐりは、仕事で進学説明会にも欠席)


尚ちゃんは、池田諒子が好き☆ … ラブレターを書いてくれとジュンノーちゃんに頼む




拝啓 池田諒子様

 あなたは僕の太陽 …



代筆した淳之介だが、何を書きたいのかわからないラブレターだったし
尚ちゃんは、自分ではなく、淳之介が書いたのだと先生に言ってしまった




淳之介が書いた手紙は、エイスケの詩だった


しかも安吉君情報によれば、池田諒子は転校するのだという

『あぐり』(96)

2005-01-14 19:45:00 | 💇 ’04(本’97) 56 『あぐり』
脚本 清水有生
       吉行あぐり「梅桃が実るとき」より

音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
         作曲 岩代太郎
  ヴァイオリン演奏 矢部達哉


語り  堀尾正明アナウンサー



望月あぐり  田中美里
望月エイスケ 野村萬斎 :あぐりの夫。望月組の長男で小説家。放浪の男…
辻村燐太郎  野村宏伸 :エイスケの文士仲間
鈴音      小林 恵 :エイスケの友人の深川芸者
太田とめ   細川ふみえ :「あぐり美容院」の内弟子
中野辰子   鈴木砂羽  :チェリー山岡の弟子の美容師。「あぐり美容院」で主任として働く
安田沢子   三浦理恵子 :引越しの日泥棒を働いたが、「あぐり美容院」で内弟子になる
五十嵐民子  笹峰 愛 :陸軍の五十嵐中尉夫人だが別居中。あぐりの岡女時代の親友・旧姓/中村。『婦人現代』で働く
高山ヒロシ  秋山武史 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のマスター
刑事      伴 大介 :森潤の行方を追ってきた刑事
         中根 徹 :森潤の行方を追ってきた刑事

         寺田麻子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子
         中島睦子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子 
         伊藤洋子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子 


        邦楽指導 本條秀太郎

        エンゼルプロ


望月光代    星 由里子 :望月健太郎の妻
上原世津子   草笛光子 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のママ。御大とワケあり。『婦人現代』編集長


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

森潤が姿を消して2週間。

世津子が今度は光代に『婦人現代』に何か一筆お寄せいただけないかと依頼される


燐太郎とエイスケは、あぐりや鈴音にも頼んだことを知り
「次の号でやめるつもりじゃないだろうか」と相談しあう

続けたとしても、さしさわりのない提灯記事ばかりの雑誌を出しても
意味もなかろう とエイスケ

そこに、「上原世津子に逮捕状が出ている」と刑事たちがやって来た
容疑は、無政府主義者 森潤への逮捕妨害 および 森の逃亡幇助


世津子はそのころ、あぐり美容院にいて、開店祝いに贈った絵を見ていた
「絵とお話しているみたいですよ」とあぐり
「話してたわ。初恋の人ですもの。
 川俣秀清(かわまたしゅうせい) “豪放磊落”という言葉がピッタリの人だったわ」

燐太郎から世津子に電話が入る


「原稿、必ず書いてよ。楽しみにしてる」と世津子は店をあとにする…



エイスケと燐太郎は、鈴音のところで御茶屋遊びをする

♪金毘羅船々 追風(おいて)に帆かけて シュラシュシュシュー
 回れば四国 讃州 那珂郡 象頭山(さんしゅう なかのごおり ぞうずさん) 金毘羅大権現
 一度回れば 金毘羅船々

にぎやかに酔っぱらうふりをして、襖の陰にいる世津子の話を聞くエイスケと燐太郎

森に逮捕状が出てから、世津子がかくまっていたのだった
あの人は元気よ、見捨てるわけにはいかなかったの、
あの人は終生私の仲間だもの、そうでしょ?

こうなったら私も捕まるわけにはいかないわ
こういう時のために準備していたから心配は要らないわ
これから官憲の手の届かないところへ行く手はずになっているの

カフェ・セ・ラ・ヴィのことは高山にまかせてあるから時々は相談に乗って
『婦人現代』のことは、燐太郎くん お願いね

鈴音の歌、エイスケと燐太郎のにぎやかなはやし声に紛れて、どこかへ行った世津子

あぐりもエイスケの帰りを寝ないで待っていた



世津子が姿を消しから1ヶ月

高山から、依頼してあった原稿についての確認が入った
あぐりの『我が夫・望月エイスケ論』 光代に依頼した『愛しのメンデルスゾーン様』
来週の月曜日、お昼の12時 との約束で集合するみんな

やはり… 『婦人現代』最終号 ということで、編集長は燐太郎に、編集は民子にと高山に指示してあったのだった


あぐりは、世津子が予め用意してあった「編集後記」を読み上げる

  「 大正14年、小さな産声を上げて創刊し『婦人現代』が、
    今 その幕を閉じることになりました。
    自由を謳歌した時代は既に遠い昔です
    今はさえずる事さえ許されぬ籠の中の小鳥のように
    多くの文士たちが言葉を奪われている
    しかし 私たちはこの誌面を通じ断じて宣言します
    必ずやこの暗闇の時代にも終焉が訪れん事を
    その時こそ血を流し力尽きた多くの文士たちが報われる時なのでしょう
    私たちはいかなる弾圧があっても
    再び必ずや折れた筆を手にして読者諸婦人の前に現れる事でしょう
    その日が来るまで その時が来るまで…

    『婦人現代』万歳! 自由万歳! 」


拍手が起きる
     

『あぐり』(95)

2005-01-14 19:30:00 | 💇 ’04(本’97) 56 『あぐり』
脚本 清水有生
       吉行あぐり「梅桃が実るとき」より

音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
         作曲 岩代太郎
  ヴァイオリン演奏 矢部達哉


語り  堀尾正明アナウンサー



望月あぐり  田中美里
望月エイスケ 野村萬斎 :あぐりの夫。望月組の長男で小説家。放浪の男…
辻村燐太郎  野村宏伸 :エイスケの文士仲間
森  潤    森本レオ :エイスケの文士仲間(辻潤がモデル)
太田とめ   細川ふみえ :「あぐり美容院」の内弟子
中野辰子   鈴木砂羽  :チェリー山岡の弟子の美容師。「あぐり美容院」で主任として働く
安田沢子   三浦理恵子 :引越しの日泥棒を働いたが、「あぐり美容院」で内弟子になる
五十嵐民子  笹峰 愛 :陸軍の五十嵐中尉夫人だが別居中。あぐりの岡女時代の親友・旧姓/中村。『婦人現代』で働く
川原甚八   東根作寿英 :プロレタリア文学の若き旗手。逮捕され変わり果て静岡の実家に帰る  
望月淳之介  柴田卓也 :【子役】あぐりとエイスケの長男(9歳・番町小学校4年~の、じゅんのーちゃん)
高山ヒロシ  秋山武史 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のマスター
刑事      伴 大介  森潤の行方を追ってきた刑事
         中根 徹  森潤の行方を追ってきた刑事
         山口真司 :森潤の行方を追ってきた刑事
         望月栄希 :森潤の行方を追ってきた刑事 

         寺田麻子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子
         中島睦子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子 
         伊藤洋子 :「あぐり美容院」の新しい内弟子 



        エンゼルプロ
        テアトルアカデミー
        セントラル子供タレント


望月光代    星 由里子 :望月健太郎の妻
上原世津子   草笛光子 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のママ。御大とワケあり。『婦人現代』編集長


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

神出鬼没の森潤は、すきやき鍋に豆腐だけで、望月家を訪問してきた

文壇では相反する立場にいた川原甚八だったが、逮捕後の変わり果てた姿にショックを受けたエイスケ…
森潤もそれは知っていて、こんな国家はなくなってしまえばいい とつぶやく


世津子のところにもエイスケのところにも、森潤を連行しに刑事が来た
森潤が書いた『國家幻想論』が、特高の目に止まったらしい

  << 作家がその筆を持てないように 彼の指をたたき折る…
    人間が人間として生きられない、
    そんなタチの悪い場所になったのかね この国は?
    そんな国なら一度消えたほうがいいかもな しょせん国家なんてやつは幻想でしかないんだから>>
  << 森さんはどう生きるんです >>
  << どうって、俺は…そうだな、「国家」ってやつと一緒に消えちまうか?
    鍋の中の肉みたくな >>

「お別れに来てたのね」とあぐり
しかしエイスケは「また会えるさ。そういう時代が必ず来る」と言うのだった





『あぐり』(94)

2005-01-13 19:30:00 | 💇 ’04(本’97) 56 『あぐり』
脚本 清水有生
       吉行あぐり「梅桃が実るとき」より

音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
         作曲 岩代太郎
  ヴァイオリン演奏 矢部達哉


語り  堀尾正明アナウンサー



望月あぐり  田中美里
望月エイスケ 野村萬斎 :あぐりの夫。望月組の長男で小説家。放浪の男…
辻村燐太郎  野村宏伸 :エイスケの文士仲間
川村美佐   松原智恵子 :(故人)あぐりの母
沢田 稔   中条きよし :実業家。チェリー山岡のパトロン&それ以上の関係
太田とめ   細川ふみえ :「あぐり美容院」の内弟子
中野辰子   鈴木砂羽  :チェリー山岡の弟子の美容師。「あぐり美容院」で主任として働く
安田沢子   三浦理恵子 :引越しの日泥棒を働いたが、「あぐり美容院」で内弟子になる
望月淳之介  柴田卓也 :【子役】あぐりとエイスケの長男(9歳・番町小学校4年~の、じゅんのーちゃん)
五十嵐民子  笹峰 愛 :陸軍の五十嵐中尉夫人だが別居中。あぐりの岡女時代の親友・旧姓/中村。『婦人現代』で働く
高山ヒロシ  秋山武史 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のマスター

        ひがたともこ :エイスケの原稿を持って来た女性「エイスケの家の者」と名乗った
        寺田麻子 
        中島睦子 
        伊藤洋子 


        エンゼルプロ
        セントラル子供タレント


チェリー山岡  名取裕子 :本名・山岡桜子。アメリカ帰りのパーマネントの第一人者。銀座に「山岡美容院」を持つ。
平山真佐子   吉行和子 :「あぐり美容院」の客。女流作家。
望月光代    星 由里子 :望月健太郎の妻
上原世津子   草笛光子 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のママ。御大とワケあり。『婦人現代』編集長


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

母・美佐の死から8ヶ月が過ぎ

昭和10年(1935)夏


あぐりのおなかには、エイスケとの間に2人目の子どもが宿っていた

    実際は吉行和子さんのことですね
         ドラマ上は、吉行和子さん演じる平山真佐子が美容院に来て
         「(おなかの中の子は)女の子だと思うわ、とてもかわいい女の子」
         って言ってます(≧∇≦)!




同じころ、チェリー先生と沢田さんが来店

昭和9年にチェリー山岡が国産のぱーまねんと機を開発し、パーマネント全盛時代になったのだった


二人は、岡山市内に大きなデパートができるから、そこにあぐりの支店を出したらどうかと言ってきたのだった
経営者が沢田の知り合いで、客集めに東京の美容院を出したい と言っていた

お金は、エイスケに任せているし(と、あぐり)、それに沢田さんが出資してくれるから大丈夫だ とあぐりは光代に説明する

自分が岡山と東京を行き来するようになったら、淳之介と赤ちゃんを頼みます と
光代にお願いし、光代も快諾。

      い~い、お姑さんよねぇ~~~~~
      光代さんは、自分がずっと家にいたことを(いさせられたこと)を鑑みて
      家を出てきて、自分らしさを取り戻せたこともあって、協力を惜しまないのでしょうね


お産が近いというのに、エイスケさんは、相変わらず家には戻らないので
産まれたら連絡してほしいと、世津子さんに頼みにいくあぐり

しかし時局は、プロレタリア文学の川原甚八も逮捕する時代になっていた


光代が、【 英才促進協奏曲 】と題して、ギーコギーコのバイオリン演奏をはじめると…
なんと、陣痛が始まったのだった
題して 【 陣痛促進協奏曲 】と言い返すあぐり (≧∇≦)!


かわいい女の赤ちゃんを産んだ夜、美佐が夢に出る
あぐりは「美佐の生まれ変わり」だと信じて育てることにしたのだった

「 命名 和子 」 と、病室の壁に貼ってある … エイスケの字、エイスケがつけてくれた名前



さて、和子の入浴はエイスケの仕事で、6時になるとどこかから帰って来ては
手際よく入浴させ
7時になると、またいそいそと消えていくエイスケ


昭和10年(1935) 秋

和子を出産して2ヵ月後、あぐりは仕事に復帰し、相変わらず忙しくしていた
そんな時、世津子から『婦人現代』に原稿を書いてほしいと依頼がある

「一度、創刊号の時のメンバーで誌面を埋めてみたかったの。
 原点に戻るという意味でね」

無理だと断るあぐりだが、エイスケのことを書けばいい
「妻だからわかる作家・望月エイスケの素顔」…
題は「我が夫・望月エイスケ論」 ね! これでいきましょうと世津子に押される

『あぐり』(93)

2005-01-12 19:30:00 | 💇 ’04(本’97) 56 『あぐり』
脚本 清水有生
       吉行あぐり「梅桃が実るとき」より

音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
         作曲 岩代太郎
  ヴァイオリン演奏 矢部達哉


語り  堀尾正明アナウンサー



望月あぐり  田中美里
望月エイスケ 野村萬斎 :あぐりの夫。望月組の長男で小説家。放浪の男…
川村美佐   松原智恵子 :あぐりの母
川村 晃(回想) 田村 亮 :(故人)あぐりの父。弁護士で県会議員で副委員長だった
磯辺      山本晋也 :望月組の会計係
川村五喜   井原由希 :あぐりの妹。
川村正彦   三井智宏 :あぐりの弟。3年前から京都の大学に通っている
望月淳之介  柴田卓也 :【子役】あぐりとエイスケの長男(9歳・番町小学校4年~の、じゅんのーちゃん)
医師      森下哲夫  あぐり母・美佐の担当医

望月光代    星 由里子 :望月健太郎の妻
望月健太郎   里見浩太朗 :「望月組」御大。岡山で手広く土木請負業を経営


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

五喜の花嫁衣裳を見て、持ち直した美佐…

しかし、五喜もまた、姉と姉の夫のことを心配していた
そして、望月夫妻も奇跡は祈っているけれど、もしもの時は、できるだけにぎやかにと考えていた
五喜に確認をすると、「ありがとうございます。その節はよろしくお願いします」とのこと
五喜はそのまま、エイスケになっていたことを訊きに行く


「エイスケさんは、あぐりが煩わしくて、家に寄り付かんのじゃろ
 母はそれが気がかりだって言ってました」




エイスケは蓄音機を持って、美佐の病室をひとりで訪ねる


結婚は誰でも良かったのだけれど、今は違います
あぐりさんからいろんな刺激を受けました、新鮮な驚きをたくさんくれたんです
あぐりがいたから、僕は小説を書けたんです
これからも大切にします、安心してください…


あぐりは、そのエイスケの語りをそっと聞いてしまったのだった



その晩、あぐりはひとりで美佐の病室に泊まる

エイスケが自分のことをあんなふうに思っていてくれたこと嬉しい
お母様が勧めてくれた結婚なんだから、お母様のおかげよ
ありがとう

そして、あぐりは手を握って、子どものころの思い出話をはじめる

裏の畑の大根を全部抜きとって、農家のおじいさんが怒鳴り込んできて
「今日の晩ご飯は大根にしようと思ってた」と全部買いとったこと
「これだけ食べれば、色が白くなるわよ」と言ったこと
「カラスの赤ちゃん生まれるからって、木の上で過ごした時」のこと…

あぐりの声を聞きながら、涙をひとすじ流して、永眠についた美佐



昔、子どものころ登った木の上で、美佐のことを思い出すあぐり

   あなたは前に向かって突き進む方が似合おうとるわ
   誰だって転ぶわ… 大切なのは転んだ時 どうるかじゃわ
   誰かのせいにしたり 慌てたり 泣いたりしないこと


昭和9年12月 大好きな母と永遠の別れとなったのだった

回想の美佐は、あのアニー・ローリーを歌っていた



『あぐり』(92)

2005-01-11 19:45:00 | 💇 ’04(本’97) 56 『あぐり』
脚本 清水有生
       吉行あぐり「梅桃が実るとき」より

音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
         作曲 岩代太郎
  ヴァイオリン演奏 矢部達哉


語り  堀尾正明アナウンサー



望月あぐり  田中美里
望月エイスケ 野村萬斎 :あぐりの夫。望月組の長男で小説家。放浪の男…
川村美佐   松原智恵子 :あぐりの母
太田とめ   細川ふみえ :「あぐり美容院」の内弟子
中野辰子   鈴木砂羽  :チェリー山岡の弟子の美容師。「あぐり美容院」で主任として働く
安田沢子   三浦理恵子 :引越しの日泥棒を働いたが、「あぐり美容院」で内弟子になる
川村五喜   井原由希 :あぐりの妹。
川村正彦   三井智宏  あぐりの弟。3年前から京都の大学に通っている
望月淳之介  柴田卓也 :【子役】あぐりとエイスケの長男(9歳・番町小学校4年~のじゅんのーちゃん)
山村小夜子  ひがたともこ :エイスケの原稿を持って来た女性「エイスケの家の者」と名乗る

        エンゼルプロ
        放映プロ


望月光代    星 由里子 :望月健太郎の妻
望月健太郎   里見浩太朗 :「望月組」御大。岡山で手広く土木請負業を経営


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

川村のおかあさんの容態急変の電話で、急いで岡山に帰るあぐり・エイスケ・淳之介、そして光代


意識はあるものの、のどに癌が広がって、肺炎を起こして喋られない美佐

来年の春が五喜ちゃんの結婚式だから、それまで と思って頑張っていたのに…と
望月夫妻


望月組には、蓄音機とメンデルスゾーンのレコードがあった
それは、片桐先生から送られてきたのだそうで
御大は、季節のものを送ったりして、いいつきあいをしている と言う


美佐の看病をしていたあぐりは、美佐の日記を見つける

12月9日 
食欲なし 若干の熱あり あぐりより手紙が届く 五喜の結婚式まであと102日

12月10日
耐へ難い痛みが続く 痛みがおさまったころ 望月さんがお見舞いに見える
五喜の結婚式まであと101日

12月11日
体調よし 食欲もある 窓から見える空 雲ひとつなし
五喜の結婚式まであと100日
五喜の結婚式まであと100日



… 


あぐりは望月の両親に頼み、病室で五喜の花嫁姿を見せてあげるのだった

出ない声で「ありがとう」という美佐








★『あぐり』 第16週 「別れの曲」(91)

2005-01-11 19:30:00 | 💇 ’04(本’97) 56 『あぐり』
脚本 清水有生
       吉行あぐり「梅桃が実るとき」より

音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
         作曲 岩代太郎
  ヴァイオリン演奏 矢部達哉


時代考証  小野一成   美容指導    大野佳子
風俗考証  天野隆子   岡山ことば指導 高村尚枝  

語り  堀尾正明アナウンサー



望月あぐり  田中美里
望月エイスケ 野村萬斎 :あぐりの夫。望月組の長男で小説家。放浪の男…
太田とめ   細川ふみえ :「あぐり美容院」の内弟子
中野辰子   鈴木砂羽  :チェリー山岡の弟子の美容師。「あぐり美容院」で主任として働く
安田沢子   三浦理恵子 :引越しの日泥棒を働いたが、「あぐり美容院」で内弟子になる
五十嵐民子  笹峰 愛  :陸軍の五十嵐中尉夫人。別居中。あぐりの岡女時代の親友・旧姓/中村民子。『婦人現代』で働く
山村小夜子  ひがたともこ :エイスケの原稿を持って来た女性「エイスケの家の者」と名乗る
望月淳之介  柴田卓也 :【子役】あぐりとエイスケの長男(9歳・番町小学校4年~のじゅんのーちゃん)
福沢 南   宮本大輝 :【子役】4年生になった淳之介の同級生・親友
岩本尚久   宮沢祐輔 :【子役】4年生になった淳之介の同級生・親友

        寺田麻子 
        中島睦子 
        伊藤洋子 

        エンゼルプロ


チェリー山岡  名取裕子 :本名・山岡桜子。アメリカ帰りのパーマネントの第一人者。銀座に「山岡美容院」を持つ。
上原世津子   草笛光子 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のママ。御大とワケあり。『婦人現代』編集長
望月光代    星 由里子 :望月健太郎の妻
望月健太郎   里見浩太朗 :「望月組」御大。岡山で手広く土木請負業を経営





制作統括  浅野加寿子

美術   田中伸和   技術 鈴木秀夫
音響効果 岩崎 進   編集 徳島小夜子

撮影   清水昇一郎
照明   木野滋雅   映像技術  栗田 宏
音声   宮永賢一   美術進行  吉沢 隆

演出   大橋 守



・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

あぐりが東京に出てきて10年。 市ヶ谷にあぐり美容院を開いて5年
ますます忙しい毎日を過ごしていました

知らない女性からの電話で「エイスケさん、そちらでしょうか」などといわれるあぐり


昭和9年(1934)11月

かっこいい車で帰ってくるエイスケ


じゅんのーちゃんの2つの質問

「どうして毎日帰ってこないの?」
「毎日会うより、久しぶりで会った方がうれしいからだな」
「ふ~ん… 僕は毎日会ってるほうが楽しいよ」


「あのね、どうしてパパの名前はカタカナなの?」
「なるほど! パパの名前は漢字で… こう書く」と書いてみせるエイスケ

栄助

     へ~~、知らなかったよ~~

「どういう訳かこの字が嫌いでねえ」
「どうして?」
「淳之介の名前はこう書く。」 助の字に丸がしてあって、その脇に淳之介と書き
「淳之介の「すけ」は、芥川龍之介の「介」、栄助の「すけ」は「助六」のすけ」
「助六の助…」
「なんだキザったらしい名前だろう? だからパパの名前はこう」


辰子たちまで車に乗ってみていた


その車は印税が入って買ったものだった
あぐりには、毛皮のコートをプレゼントと持って帰ってくる




そのまま、家に2週間いるエイスケ。



世津子によれば

エイスケは、、逃げ場を失いかけている
エイスケさんをしっかりと受け止めてあげて
小説は売れているけれど、小林多喜二が亡くなったりして有能な作家が弾圧を受けている…
人の犠牲の上に自分の成功がなりたっているようで、耐えられない
よその女では、彼の苦痛を取り除くことはできない



さらに、民子が別居して婦人現代で働いていた
(「帝都大の榊原教授の論文いただいてきました」とカフェ・セ・ラ・ヴィに帰ってくる)
離婚は認められなかったので、親戚のところに転がり込んでいるのだという


エイスケは、あぐりと淳之介を連れて、車で温泉行こうと言い出し
臨時休業にしてでかけようとしていたところ
… 光代が40度の熱を出してしまった

落ち込む淳之介、
結局、エイスケと淳之介が二人で行くことになったのだったが
帰って来た淳之介は、つまならさそう

そこに修善寺の「日野旅館」から忘れ物と電話がくる
忘れ物は、奥様の手袋だと言っている電話の相手

エイスケは、淳之介が一緒にも関わらず、女を連れて行ったのだった



さらに岡山から電話。 川村のおかあさんが危ないのだという


『あぐり』(90)

2005-01-10 19:45:00 | 💇 ’04(本’97) 56 『あぐり』
脚本 清水有生
       吉行あぐり「梅桃が実るとき」より

音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
         作曲 岩代太郎
  ヴァイオリン演奏 矢部達哉

語り  堀尾正明アナウンサー



望月あぐり  田中美里
望月エイスケ 野村萬斎 :あぐりの夫。望月組の長男で小説家。放浪の男…
川村美佐   松原智恵子 :あぐりの母
太田とめ   細川ふみえ :「あぐり美容院」の内弟子
中野辰子   鈴木砂羽  :チェリー山岡の弟子の美容師。「あぐり美容院」で主任として働く
安田沢子   三浦理恵子 :引越しの日泥棒を働いたが、「あぐり美容院」で内弟子になる
川村五喜   井原由希 :あぐりの妹。
川原甚八   東根作寿英 :プロレタリア文学の若き旗手
山村小夜子  ひがたともこ  エイスケの原稿を持って来た女性「エイスケの家の者」と名乗る
高山ヒロシ  秋山武史 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のマスター
淳之介(7歳)  鎌田佳祐 :【子役】あぐりとエイスケの長男(S5年4月番町小学校に入学)じゅんのーちゃん
淳之介(9歳)  柴田卓也 【子役】あぐりとエイスケの長男(S5年4月番町小学校に入学)じゅんのーちゃん

編集者    木村靖司 :文芸書房の編集者
先生     松崎洋二  淳之介の通う番町小学校の担任の先生(「東男四」のクラス)
福沢 南   宮本大輝  4年生になった淳之介の同級生・親友
岩本尚久   宮沢祐輔  4年生になった淳之介の同級生・親友

        寺田麻子 
        中島睦子 
        伊藤洋子 

        劇団いろは
        劇団ひまわり
        セントラル子供タレント
        セントラルチャイルド


上原世津子   草笛光子 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のママ。御大とワケあり。『婦人現代』編集長
望月光代    星 由里子 :望月健太郎の妻
望月健太郎   里見浩太朗 :「望月組」御大。岡山で手広く土木請負業を経営


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

昭和6年(1931)4月

あぐりと淳之介の写真を撮るエイスケ 
川村のお母さんに写真と手紙を送るあぐり

暖かくなってきて、調子がいいようだと美佐


あぐり美容院は本店、京橋支店ともに順調でますます忙しくなっていて
エイスケの小説も順調に売れ、ますます家には寄り付かなくなっていた


昭和8年(1933)早春


この年の2月20日、文壇を揺るがす事件が起きた
プロレタリア文学の小林多喜二が、警察署内で拷問を受けて亡くなった




エイスケとあぐりは

『あぐり』(89)

2005-01-10 19:30:00 | 💇 ’04(本’97) 56 『あぐり』
脚本 清水有生
       吉行あぐり「梅桃が実るとき」より

音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
         作曲 岩代太郎
  ヴァイオリン演奏 矢部達哉

語り  堀尾正明アナウンサー



望月あぐり  田中美里
太田とめ   細川ふみえ :「あぐり美容院」の内弟子
中野辰子   鈴木砂羽  :チェリー山岡の弟子の美容師。「あぐり美容院」で主任として働く
安田沢子   三浦理恵子 :引越しの日泥棒を働いたが、「あぐり美容院」で内弟子になる
片桐真二郎  中山 仁  :光代のバイオリンの先生。独身
北条太郎   矢部達哉 片桐先生の弟子。帝国交響楽団のコンサートマスター 
              テーマ曲のバイオリン演奏をしている方ですよね~~
望月淳之介  鎌田佳祐 :【子役】あぐりとエイスケの長男(S5年4月番町小学校に入学)じゅんのーちゃん


       劇団ひまわり


望月光代    星 由里子 :望月健太郎の妻
望月健太郎   里見浩太朗 :「望月組」御大。岡山で手広く土木請負業を経営


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

「熊は熊、人は人」とよくわからない比喩であぐりをいいくるめる光代

「片桐先生をどう思っているのか」と訊くあぐりに
「熊は裏山に帰りなさい」と言ってから、「好きじゃ」と光代\(◎o◎)/!


今度は、御大が出てきた
岡山では勇造のお嫁ちゃんがよくできて、居場所がなくなったようで
上京してきたらしい


ギーコギーコのバイオリンのレッスンに御大を付き合わせる光代…

うるさいばっかりでどこがいいかわからんが、
しかしこんなに生き生きした顏を見たことがない と御大

片桐先生は、もう少し通わせてやってほしい、そして、時々お茶を飲むことを許して欲しい と頼む…

〝夫婦といえども、埋め尽くせないものがある〟そう言った健太郎(御大)の言葉が
あぐりの心に小さなトゲとなって突き刺さっていました。


『あぐり』(88)

2005-01-07 19:45:00 | 💇 ’04(本’97) 56 『あぐり』
脚本 清水有生
       吉行あぐり「梅桃が実るとき」より

音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
         作曲 岩代太郎
  ヴァイオリン演奏 矢部達哉

語り  堀尾正明アナウンサー



望月あぐり  田中美里
望月エイスケ 野村萬斎 :あぐりの夫。望月組の長男で小説家。放浪の男…
辻村燐太郎  野村宏伸 :エイスケの文士仲間
片桐真二郎  中山 仁 光代のバイオリンの先生。独身
太田とめ   細川ふみえ :「あぐり美容院」の内弟子
中野辰子   鈴木砂羽  :チェリー山岡の弟子の美容師。「あぐり美容院」で主任として働く
安田沢子   三浦理恵子 :引越しの日泥棒を働いたが、「あぐり美容院」で内弟子になる
五十嵐民子  笹峰 愛  :陸軍の五十嵐中尉夫人。あぐりの岡女時代の親友・旧姓/中村民子
五十嵐幸雄  矢田政伸 :陸軍の五十嵐中尉。民ちゃんの夫
望月淳之介  鎌田佳祐 :【子役】あぐりとエイスケの長男(S5年4月番町小学校に入学)じゅんのーちゃん

望月光代    星 由里子 :望月健太郎の妻


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

燐太郎に電話で好きだと告白した民ちゃん
でも、燐太郎は、もう僕にはかかわらないでくれと突き放す…

そして、サヨナラ(多分)


お次は、光代さんとバイオリンの片桐先生の 恋?
白いスーツにバラの花束を持って お誕生日おめでとうございます と現れた片桐先生
(中山仁って、こういうの似合うのよねぇ)

「やはり、メンデルスゾーンは 『協奏曲ホ短調 作品64』ですわね」と話が弾み
淳之介の面倒は見られない と光代

一難去ってまた一難よね と あぐり美容室のみなみな… ^^;

淳之介まで「ふらふら ふらふら」と言い出す始末



エイスケさん、今どこで暮してるの? の問いに
あぐりの心の中だよ と、ひさしぶりに帰って来ているエイスケ


『あぐり』(87)

2005-01-07 19:30:00 | 💇 ’04(本’97) 56 『あぐり』
脚本 清水有生
       吉行あぐり「梅桃が実るとき」より

音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
         作曲 岩代太郎
  ヴァイオリン演奏 矢部達哉

語り  堀尾正明アナウンサー



望月あぐり  田中美里
望月エイスケ 野村萬斎 :あぐりの夫。望月組の長男で小説家。放浪の男…
辻村燐太郎  野村宏伸 :エイスケの文士仲間
太田とめ   細川ふみえ :「あぐり美容院」の内弟子
中野辰子   鈴木砂羽  :チェリー山岡の弟子の美容師。「あぐり美容院」で主任として働く
安田沢子   三浦理恵子 :引越しの日泥棒を働いたが、「あぐり美容院」で内弟子になる
五十嵐民子  笹峰 愛  :陸軍の五十嵐中尉夫人。あぐりの岡女時代の親友・旧姓/中村民子
五十嵐幸雄  矢田政伸 :陸軍の五十嵐中尉。民ちゃんの夫
高山ヒロシ  秋山武史 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のマスター
編集者    木村靖司 :文芸書房の編集者
刑事     中平良夫 :カフェ・セ・ラ・ヴィに『婦人現代』の原稿を差押えに来た刑事
        山口真司 :カフェ・セ・ラ・ヴィに『婦人現代』の原稿を差押えに来た刑事
        望月栄希 :カフェ・セ・ラ・ヴィに『婦人現代』の原稿を差押えに来た刑事


       鳳プロ 


上原世津子   草笛光子 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のママ。御大とワケあり。『婦人現代』編集長


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

『あぐり』(86)

2005-01-06 19:45:00 | 💇 ’04(本’97) 56 『あぐり』
脚本 清水有生
       吉行あぐり「梅桃が実るとき」より

音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
         作曲 岩代太郎
  ヴァイオリン演奏 矢部達哉

語り  堀尾正明アナウンサー



望月あぐり  田中美里
望月エイスケ 野村萬斎 :あぐりの夫。望月組の長男で小説家。放浪の男…
辻村燐太郎  野村宏伸 :エイスケの文士仲間
太田とめ   細川ふみえ :「あぐり美容院」の内弟子
中野辰子   鈴木砂羽  :チェリー山岡の弟子の美容師。「あぐり美容院」で主任として働く
安田沢子   三浦理恵子 :引越しの日泥棒を働いたが、「あぐり美容院」で内弟子になる
五十嵐民子  笹峰 愛  :陸軍の五十嵐中尉夫人。あぐりの岡女時代の親友・旧姓/中村民子
五十嵐幸雄  矢田政伸 陸軍の五十嵐中尉。民ちゃんの夫
川原甚八   東根作寿英 プロレタリア文学の若き旗手
高山ヒロシ  秋山武史 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のマスター
望月淳之介  鎌田佳祐 :【子役】あぐりとエイスケの長男(S5年4月番町小学校に入学)
編集者    木村靖司 :文芸書房の編集者
刑事     中平良夫 カフェ・セ・ラ・ヴィに『婦人現代』の原稿を差押えに来た刑事
        山口真司 カフェ・セ・ラ・ヴィに『婦人現代』の原稿を差押えに来た刑事
        望月栄希 カフェ・セ・ラ・ヴィに『婦人現代』の原稿を差押えに来た刑事

       楡井光子  
       大和田奈保  


       鳳プロ 
       エンゼルプロ


望月光代    星 由里子 :望月健太郎の妻
上原世津子   草笛光子 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のママ。御大とワケあり。『婦人現代』編集長


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

5月になって、岡山から光代が上京


岡山では、
あぐりの母は、癌の進行が遅くて、顔色もよさそうだった とか
(お土産は、メンデルスゾーンのレコード)
望月家にしおが戻ってきた
などと話をし
しばらくこっちにいると光代…

「わたしなんかいなくても、みんなうまくやりよるわ」


おまけに、番町小学校のそばバイオリン教室に入ると言い出して
バイオリンを買ってきて、自分で習うといい、ギーコギーコ弾きだす始末



小林さんが検挙されました、文士仲間も捕まっていく…
雑誌も没収されている、『婦人現代』も気をつけたほうがいいと、川原がカフェ・セラヴィにやってきた

小林さん って 小林多喜二なのね。
官憲に検挙されて、言論弾圧の時代になっていくんだ …

★『あぐり』 第15週 「男と女の間には」(85)

2005-01-06 19:30:00 | 💇 ’04(本’97) 56 『あぐり』
脚本 清水有生
       吉行あぐり「梅桃が実るとき」より

音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
         作曲 岩代太郎
  ヴァイオリン演奏 矢部達哉


時代考証  小野一成   岡山ことば指導 高村尚枝  
風俗考証  天野隆子   美容指導    大野佳子

語り  堀尾正明アナウンサー



望月あぐり  田中美里
望月エイスケ 野村萬斎 :あぐりの夫。望月組の長男で小説家。放浪の男…
辻村燐太郎  野村宏伸 :エイスケの文士仲間
太田とめ   細川ふみえ :「あぐり美容院」の内弟子
中野辰子   鈴木砂羽  :チェリー山岡の弟子の美容師。「あぐり美容院」で主任として働く
安田沢子   三浦理恵子 :引越しの日泥棒を働いたが、「あぐり美容院」で内弟子になる
五十嵐民子  笹峰 愛  :陸軍の五十嵐中尉夫人。あぐりの岡女時代の親友・旧姓/中村民子
川原甚八   東根作寿英 プロレタリア文学の若き旗手
望月淳之介  鎌田佳祐 :【子役】あぐりとエイスケの長男(S5年4月番町小学校に入学)
高山ヒロシ  秋山武史 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のマスター
編集者    木村靖司 文芸書房の編集者
文芸部長   長 克巳 文芸書房の文芸部長


       大矢 翔 
       稲垣謙介 

       アコーディオン演奏 池田輝樹 出版記念會場のカフェ・セ・ラ・ヴィ前で演奏 


       エンゼルプロ


上原世津子   草笛光子 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のママ。御大とワケあり。『婦人現代』編集長




制作統括  浅野加寿子

美術   青地美里   技術 渡部浩和
音響効果 山田正幸   編集 徳島小夜子

撮影   川崎和彦
照明   堀籠 功   映像技術  廣島隆史
音声   鏡 唯夫   美術進行  長浜克也

演出   清水一彦



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昭和5年(1930)早春

望月エイスケ先生 
『女百貨店』 出版記念
   祝賀會場




民ちゃんは、燐太郎にどうやら危険な感じ 
相変わらず気が多いというか何というか ^^;  



じゅんの~ちゃん と呼びにくる同級生たちかわいい☆
           

『あぐり』(84)

2005-01-05 19:45:00 | 💇 ’04(本’97) 56 『あぐり』
脚本 清水有生
       吉行あぐり「梅桃が実るとき」より

音楽 岩代太郎
テーマ曲「素晴らしき日々へ」
         作曲 岩代太郎
  ヴァイオリン演奏 矢部達哉

語り  堀尾正明アナウンサー



望月あぐり  田中美里
望月エイスケ 野村萬斎 :あぐりの夫。望月組の長男で小説家。放浪の男…
辻村燐太郎  野村宏伸 :エイスケの文士仲間
川村美佐   松原智恵子 :あぐりの母
太田とめ   細川ふみえ :「あぐり美容院」の内弟子
中野辰子   鈴木砂羽  :チェリー山岡の弟子の美容師。「あぐり美容院」で主任として働く
安田沢子   三浦理恵子 :引越しの日泥棒を働いたが、「あぐり美容院」で内弟子になる
五十嵐民子  笹峰 愛 陸軍の五十嵐中尉夫人。あぐりの岡女時代の親友・旧姓/中村民子
川村五喜   井原由希 :あぐりの妹。
望月淳之介  鎌田佳祐 :【子役】あぐりとエイスケの長男
高山ヒロシ  秋山武史 :東京・新宿の「カフェ・セ・ラ・ヴィ」のマスター


       岩崎香織 
       葛城ゆい 

       鳳プロ
       エンゼルプロ




・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


ここで一緒に暮して…と、頼むあぐりに 明日岡山に帰るから と母・美佐

洋髪にしてほしいという美佐の頼みを聞き
断髪にし、シャンプーし、パーマネントをかけるあぐりたち

切った美佐の髪の毛を、そっと集め、懐にしまうあぐり


見送りの駅

「泣くな、あぐり。笑顔の君を覚えていてもらうんだ」とエイスケ 




昭和5年 早春