去年の6月頃だったと思うのですが、道にムクゲがたくさん落ちていて、ドットみたいでかわいいなと思いました。
道を覆うほど落ちているものといえばたとえば落ち葉や銀杏が思いつくけれど、花がまるまる落ちてるのをこれまであまり意識したことが無くて、なんかいいな、と思ったのでした。
調べてみると一日花という、次々と花を咲かせては落ちる種類のものがあるのだそう。彼らはいつも、そこにあった。
もっとも、Wikipediaによればムクゲは一日花ではなくて二日咲くことがあるらしいのですが。とにかく、そういうタイプの木の下はとても散らかっていて、賑やかなのでした。
木の下の賑わいに目覚めてちょうど1年くらい経ったので、良かったものをいくつか紹介したいと思います。
自宅から駅までの道には何故かムクゲが多くあって、少しだけピンクがかった種類のムクゲも良い散らかりっぷりでした。
落ちたムクゲの愛らしさはゆるい三角形にあると思っていて、ニチフリの「のりっ子」のパッケージを思い出します。
(ニチフリより引用)
これです。伝わりますでしょうか。
のりっ子の近影です。今年も素晴らしく散らかっています。
秋とは、百日紅が散らかりだす季節。これも次々と咲くので素晴らしく散らかります。
冬は山茶花が散らかります。これずっと椿だと思っていて、子供にも「椿きれいだねー」なんて言ったことある気がするのですが、1枚ずつ落ちるからきっと山茶花ですね。下を見て気付くこともあるな。
でも、そのすぐ隣に花首から落ちているものがあって、これは椿でしょうか。山茶花と椿は見分けがつかない上に、同じ場所にどちらもあった。どっちも賑やかなのでどっちでも良いです。
2月。この白いドットは何だろうと思ったら白梅でした。雨で輪郭が曖昧になっています。
梅が散ることを「零(こぼ)れる」と言うのはなんかで読んだことがありますが、零れ梅という言葉があることを知りました。零れ梅を楽しむ行為、零れ梅見。
零れ梅道です。
落ちるのはなにも道の上だけではないなと思いました。一瞬こういう品種かと見紛う、ツツジとムクゲの悪魔合体。
輪のように散らかるのいいな。
嵐のあと、赤と白。
うっかりこういうのにも反応します。よく見たら粉々のパイロンでした。
近づいたらタバコだったこともありますが大丈夫です。
もうしばらく下を見続けます。それでは、さようなら。