「ショコラ」でその演技に魅了され、「シンデレラストーリー」で生の演技を鑑賞しさらに感動。以来、大塚ちひろ出演舞台は欠かさず見に行っている。とはいっても熱心な演劇ファンではないので、ついついチケット発売日を忘れたりするので、鑑賞日はチケットの取りやすい日、席は後ろの方になりがちとなる。今回の「レベッカ」も後ろの方。けれど右端で、壁に寄りかかれるという特典はあった。毎度のことながら舞台鑑賞は四面を女性に囲まれるが、今回は3方で済んだ。しかしミュージカルのお客さんはなんでいつも(僕が見る限り)8割がた女性なのだろう…まぁいいか。
バードウォッチング様に新調した双眼鏡で見る初大塚ちひろ。表情までかなりハッキリ見れた。あぁ、もっと早く双眼鏡を新調すればよかった。ブロンドのかつらも数回衣装替えしたスーツもコートも、すごく似合ってた。どんどんキレイになってくなー。演技も歌もやっぱり好みだわ。なんで顔は泣いてて、目にいっぱい涙を溜めてるのに、歌は普通に歌えるんだろ??。役者さんってすごいや。感動。
二幕開始直後、マキシムの安否を気遣うミセス・ド・ウィンター(大塚ちひろ)。マキシムが姿を現し、駆け寄る時に大粒の涙がポトリと落ちた! う??む、しびれました。マキシムの独白に長い時間耳を傾ける、セリフのない演技も見事。そして以降はうってかわった毅然とした演技に。この辺も、まぁ演じられなきゃ役はもちろん貰えないんだけど、やっぱりすごいと思う。握りしめた左のこぶしに浮いた二筋の浅静脈からは儚さすら感じられるのに、同時に力強さも伝わってくる。
まだ公演は3分の2以上を残している。これからさらに「レベッカ」も大塚ちひろも醸造されてゆくことだろう。出来ればあと何回か見てみたいものだがお金が…決してこの舞台に比して高額ではないのだが、個人的には…。シンストみたいにDVD化されないものだろうか。せめてCD化を。