古い空間管理室

NHK教育TVのアニメ「電脳コイル」に出てきた「古い空間」の存続を祈る、非公式ファンサイトです。注:妄想と昭和ネタ含む。

「ゆうこ」と「初恋」

2008年06月24日 | 追悼

 

 その人の姿を初めて見たのは、ラジオの公開番組でゲストに来た時でした。

 

 番組の名前は「サテライトNo.1」

 司会は「お笑いマンガ道場」、いや、国会議員として有名な柏村武昭氏です。

 第一産業(現デオデオ)という家電屋さんのビルの7Fに、サテライトスタジオというスタジオがあり、

そこで毎週、生放送の公開番組が、中四国5局(ぐらいかな)ネットで放送されていました。

 ラジオで聴取率26.8%という、ものすごい日本記録を作ったこの番組は、広島人にとって、郷土が誇る最高のラジオ番組でした。

 それほどまでに人気の番組なので、ゲストも豪華な人が良く来ていたように思います。

 

 私が悪友とカープの試合を見に行った日に、「よし、じゃあ、サテライトNo1の公開放送も見てから帰ろう。」と、たまたま行ったその日のゲストが、広島からデビューをした歌手の村下孝蔵。その人でした。

 このずんぐりむっくりしたお兄ちゃんの、しかも近所に住んでいた(らしい)芸能人っぽくないこの人の、どこにそんな魅力があるのか、当時の豪華なゲストに比べれば見劣りしてしまうその姿に、ちょっとがっかりしたことを覚えています。

 ただ、柏村氏は、この青年がどんな苦労をして、この広島の地で花開いたのかを知っていたのでしょう。村下孝蔵の時と岩崎宏美(広島出身)の時には、柏村アナの声がやたら嬉しそうな声になり、贔屓しているのがモロ判りでした。

 

 その後の村下孝蔵は、トントン拍子にヒットメーカーとなりました。

 「ゆうこ」や「踊り子」、それに彼の代表曲「初恋」は、もうどれだけのアーチストがカバーしたのか、数えるのが大変なくらいです。

 

http://ongakukan.music.coocan.jp/musicstudio/6-mawa/myuko.html

 「ゆうこ」―村下孝蔵(青春音楽館より)

 

 注:MIDIで音が鳴ります。

 

http://ongakukan.music.coocan.jp/musicstudio/5-naha/mhatukoi.html

 「初恋」―村下孝蔵(青春音楽館より)

 

 

 残念なことに、村下孝蔵は平成11年に高血圧性脳内出血で亡くなってしまいました。享年46歳の早すぎる死です。

 人を外見で決めつけてしまった情けない自分も、今やずんぐりむっくりしたお兄ちゃん・・、いや、おじさんです。村下孝蔵の足下にも及ばない、つまんないおじさんです。

 人間ドックで2年くらい前から、医者に「高血圧の薬を飲んでみますか?」と勧められるしまつ。

 「高血圧くらいで死ぬもんか。」と、いきがっていた自分も、40歳にリーチが掛かると、村下考蔵のことを思い出し、「あの勧められた高血圧の薬をのんでみようかな」と思うようになってきました。

 

 それは、今まで、「別にこの先、長生きしてもろくなことが無い」と決めつけて、メリハリの無い自堕落な毎日を過ごしていたからです。

 でも、今は違いますよ。コイルを見てからは、2026年まで生きて、この目で実際にコイルの世界を見ないと、死ぬに死ねないなと、思うようになってきたからです。

 いやはや、アニメひとつでこれだけ考えが変わるんですから、凄いモンですね。

 

 こんな告白系の話は最後にふさわしいですね。

 ブログもここでおしまいです。

 

 

 と、再放送終了とともにきっちり終わる予定だったんですが、予定通りに行かなかったんで続けます。

 それに、なんだか最終回を中心とした、磯監督からの暗号が解けたような気がするんですよ。

 だから最終回は2本立てです。

 

 え?何で今日、わざわざ最終回の話を先にもってきたのかって?

 それは、今日、6月24日が村下孝蔵の命日だからです。

 

 でもね。明るく明るく。ブログで鬱を伝染させてどーすんのってね。

 

 ハラケンの最後の決めゼリフに「初恋かな」っと、「ゆうこ」に言ってるから、磯監督も村下孝蔵のファンなのかなとか。

 

 村下孝蔵が毎年、七夕にコンサートをしていたので、ハラケンとヤサコが出会ったのも、わざと七夕にしたのかなと・・・、

 あ、ちなみに「七夕に出会ってる」という話は「ほのたす」さんの発見です。さすがに女の子らしい、可愛くて乙女チックな発見ですね。

 私もこういう発見がしたい!明るくて可愛らしい?そんなのが・・・、似合わないか。

 

 うーん。ダイチのように「愛」という字を書いてみては震えてみたい。

 振り子細工の心を感じてみたい。

 いや、カッコよく色気だしちゃダメか。

 せめて自分らしく、駄洒落で人を明るくしたい。

 自分は柏村さんのように、人の上に立てないし、村下考蔵さんのように名曲も作る才能もないけど、とにかく一生懸命生きてみたい。

 それでいいかなあ?

 

 

話数:26話
属性:追悼、昭和歌謡
キャラ:ゆうこ、ハラケン、ダイチ
バージョン:5.7  

 

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2 コメント

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Unknown (ほのたす)
2008-07-02 20:32:22
わわわ!コメントありがとうございます!!
というか、ハラヤサ七夕ラプソディ(自称)の記事を読んでくれた人がいたとは驚きです。
てっきり誰にも読まれずに7月7日を迎えると思っていたのに……!!
本当にありがとうございます。軽く涙出そうです。

うはー!!私の名前が載 っ て る ! !(五月蝿い
こんなヤツの名前を載せていただくとは…!!
本当に感無量です☆

それでは、また来ます♪

〓ほのか〓
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読んでますよー (sanukite(管理人))
2008-07-03 20:51:16
こんばんわ、ほのたす様。
私の方こそ、記事を読んでいただいたうえにレスまでいただいて、ありがとうございました。

ほのたすさんの、ハラヤサ七夕ラプソディの記事を読ませてもらった後で、ロマンアルバムの年表を見返してみたら、しっかり7月6日と7月8日の間が空いてるんですよねー。
あの隙間にハラヤサの出会いの記念日を見つけるとは、なんちゅー可愛い発見!

きっと磯監督をはじめ、ロマンアルバムの制作にかかわった人みんなが、「あぁしっかり読んでくれているんだな」と、あらためて実感したことでしょう。
次のビジュアルコレクションも、読み甲斐・見甲斐のあるすばらしい本になることを、そしてハラヤサの素敵な絵で満載になることを、短冊に書いてお祈りしましょう。
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