(左上から おから、ひじき、キャベツ、
左下10穀米、人参、かぼちゃ、パプリカ、砂肝、出し汁はこんぶ出汁です)
あたしのママは今年の夏
すっかり食欲のなくなったあたしのために
手作りフード宣言をしました
あれから早4ヶ月・・・
”思いついたら即実行”のママは宣言したとおり
毎日あたしのために手作りフードを作ってくれています
(雑魚、関節用サプリメントを上からふりかけてます・・・時にはパルメザンチーズも)
朝の忙しい時間でもお兄ちゃんの朝食が終わるとすぐに
あたしの食事の準備にとりかかります
ママのその日の朝の気分によって食材は変わりますが
だいたいママはあたしの好きなご飯を作ってくれます
学校に行く準備をしていたお兄ちゃんは
ママが作っているご飯を覗きこんで
「お~、おれのより豪華ではないか~!」と羨ましがってます
(お肉は、大半が馬肉にしていますが今日は砂肝です)
そしてあたしのご飯作りに熱中しているママは
「さっちゃんの、さっちゃんのおいしいご飯作っているからね~
待っててね~」なんて言いながら
学校へ行くお兄ちゃんのお見送りさえしません
お兄ちゃんは熱中しているママに呆れて、寂しく旅立っていきます
(大皿に広げるとだいたいいつもこのぐらいの量です)
そしてあたしはママのご飯がまだかまだかと
真剣な眼差しで待ち続けます
ようやくスペシャル手作りフードが出来たようです
ママは「ほ~ら、さっちゃん出来たよ~
でもまだアチチだからね、待っててね~」と言って、
大きなお皿にあたしのご飯を入れてさまします
そしてあたしの目の前でウチワを使ってパタパタ仰ぎ
あたしに地獄のような苦しみをあたえます
(手作りフードにしてもいつも健康なうんちをしています)
あたしはまだですか?まだですか?とママのお顔をみつめます
ようやくご飯の粗熱が取れたようです
ママは「さっちゃん、マテ!!」と命令します
あたしはなるべく出来上がったご飯を
見ないようにして真剣に待ちます
そんなあたしに向かってママは
「さっちゃん、ママのお目目を見て!!」
と言ってあたしにママの目をみさせます
あたしはウルウルした目をしてママをみつめます
そのウルウル具合が気に入るとママは、
「よし!」と言ってくれるのです
でももしあたしが余所見をしたりして不真面目だと
ママはあたしのウルウルが気に入るまで
ヨシとは言ってくれないのです
(おいしいらしく市販のフードより一生懸命食べます)
あたしはそんなママに向かって
特別なウルウル光線を送り続けます
するとママがとっても機嫌がよくなることを
あたしは知っているのです
「さぁ、サラちゃん、たくさん食べていいよ~おいしいかい?」
と言ってママはいつもあたしを優しく撫でてくれます
あたしは、おいしい、おいしいと言いながら
ガツガツと食べてしまいます
(食べ終わった後はお礼のつもりかいつも
私の顔を、嬉しそうに尻尾をふりながらペロペロしてくれます)
ママ、今日もおいしいご飯だったわ♪
あたし一生懸命食べるから
これからもおいしいご飯作ってね!