こんにちは、サラの苑です。
秋らしい天候の日が続いておりますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
二十四節気のうえでは立冬を過ぎ、いよいよ冬がやってきます。
ちなみによく天気予報で耳にする二十四節気とは、
中国の戦国時代に季節を分ける方法との事で、
立冬から立春の前日までを冬とするそうです。
これから冷え込みも厳しくなります。
暖かくしてお過ごしください。
さて本日は、本藏院住職によります『仏さまの種まき』をお届けいたします。
働くとは、はた(他)をらく(楽)にすることである
誰が言ったか、先人たちは素晴らしい言葉を
残してくれています。他を楽にするというは、
仏の慈悲の極みであります。
広辞苑で「働く」と引きますと、「精を出し仕事をする」と出てきます。
仕事と言う事も「仕える事」と読む事が出来ます。
何に仕えるか、それも人それぞれあると思いますが、
一つには世間という事はいえるのではないでしょうか。
昔は、世間という言葉に「さま」を付けて、
「世間様」と呼んでいました。
太陽の事も「お天道様」や「はたらき様」とも呼んでいました。
他と言う事の捉え方が、何とも謙虚であり
崇高なものとして扱われていたように思います。
そしてその中から生まれてくる
「他の喜びが我が喜びである」と言う仏教の慈悲の心。
人間は、働くという行為を通して、慈悲を学び、
自身において最高の喜びを得ることができるのであります。
「働く」と言う事も仕事や労働と言うことのみならず、
他を利するという点からも考えてみると良いかもしれません。
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