医療ライターのココロさんぽ

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コクーン歌舞伎「盟三五大切」

2011年06月13日 22時41分42秒 | ドラマ&映画&芝居のこと

先日、渋谷でコクーン歌舞伎を見てきました。

あの四谷怪談で知られる鶴屋南北の作品、「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」です。

浪人の身となりながらも主君に忠義を尽くそうとしていた薩摩源五兵衛(中村橋之助)が、夫婦ものの詐欺師(中村勘太郎・尾上菊之助)に大事な御用金100両を騙し取られてしまいます。

まあ、もともとは女の色香に騙されて、御用金で身請けしようとした源五兵衛が悪いんだけど、結局、それをきっかけとして復讐の鬼と化した源五兵衛は、世にも恐ろしい殺人鬼に変貌していくのですが・・・。

いやもう凄かったです、橋之助。

 あれを凄みといわずなんと言おう。

 

シアターコクーンは歌舞伎座などと比べるととても狭いのですが、その小回り感を利用して、座っている脇のほうから役者が次々に出てくるのです。

鬼気迫る形相の橋之助がヌーっと出てきたときは、非常に恐ろしかったです。笑いあり涙ありの舞台でしたが、橋之助は本当に素晴らしかった!

菊之助演じる小万も美しかったし、所作の見事なこと。またいつもおちゃらけている感じの勘太郎が、本当に悪い男を演じきっていました。これが真の悪じゃないことは最後まで見ていると分かるのですが・・・泣かされます。すれ違い、誤解が悲劇を生んだというところでしょうか。

・・・息子の国生クンはちょっとまだ声の出し方も今ひとつだし、お稽古が必要のようです。父親が優れていただけに残念でした。がんばって!

 

コクーン歌舞伎は言葉もストーリーも分かりやすく

初心者が気軽に行ける歌舞伎だと思います。

私はいつも歌舞伎座や今は新橋演舞場に行くのですが、

イヤホンガイドで解説を聞きながら観るようにしたら、グっと分かりやすく楽しめるようになりました。

これは是非お試しあれ

  

 



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