これ、私が今期、見ているドラマのひとつ。
深夜枠の頃から見ていて、吉瀬美智子がいい味出しているので
注目していました。ただ昨今の子供ドラマにありがちな、
小学生のくせにクソ生意気な口を利くガキと、それをきちんと正さない大人の図が
ちょっと鼻につくのですが・・・。
普通、あんな口を利くガキは大人に叱られますがな。
はっ倒したくなりますもんね
でもまあそこはドラマですから・・・、そしてたいていの場合
終盤になると何とか丸く収まり大円団を迎えるので
イライラする部分は目をつぶって楽しく見ています(笑)
このドラマにアスペルガーの子が登場します。
これは高機能自閉症ともいい(簡単にいうと知能の低下がない自閉症ですね)
だから普通のクラスで一般の児童たちと学習ができるわけです。
最初はクラスメイトから疎外されるんだけど、
だんだん子供たちも理解を深めていって、今回はこの子の性質を生かして
みんなで調べた学習発表会を成功させていました。
できすぎた話ではありますが、ちょっとじ~んとしちゃいました。
ふと数十年前のことを思い出しました・・。
それは大昔、私が小学1年生だったとき。
クラスに口を利かない男の子がいました。
いつもぼんやりしており、何か言われるとにこにこして、
でも決して言葉を発しないのでした。
おそらく彼はアスペルガーだったのではないかと思います。
しかも少し知能の低下もあったようです。
私たちはまだ幼かったし、そういう子なんだろうと何となく理解し、
とくにからかうこともなく、クラスの一員として彼は存在していました。
そういうのんびりした時代でもあったのでしょうね。
担任は1年生の先生らしく小柄でやさしいオバちゃん先生でした。
真崎先生って名前だったと記憶しています。
先生は何くれとなくその子のことを気にかけていました。
みんなに手をあげさせるときは、「N君は分かった?」と聞き、
手をあげることをうながしたり、休み時間も声をかけたりしていたようです。
それでも彼が言葉を発することはありませんでした。
そのまま数ヶ月が過ぎました。
あるとき、授業が終わり私たちはいつものように
起立して「先生さようなら、みなさんさようなら」←帰りの挨拶でしたww
と言い、おじぎをして顔をあげたとき・・!
先生が泣いていました
え?・・・・・えええぇえぇえええぇええ~っ
いや、そりゃ驚きますがな!
私は前のほうの席だったので、先生の泣き顔が目の前でした。
ほかの子供たちも驚き、みんな言葉をなくして先生を見ていました。
すると先生が顔をあげて泣き笑いして
「N君がね、今、さようならって言ってくれたの
えええええええええええええ~っ
私たちは再び驚きました。
この数ヶ月、ひと言も口を利かなかったあのN君が!
それはきっと毎日毎日、N君へのサポートで頭がいっぱいだっただろう先生の
数ヶ月の苦労のご褒美だったのでしょう
あのときの先生の涙は幼い私たちのココロにも響き、
N君のことをさらにみんなで生温かく(←子供ですから、これくらいしかw)
見守ったのでした。
彼は2年生になってから、特別支援学級に移りました。
まだモンペアなんてのも発生しておらず、
学校の先生が前向きに子供たちと接していた時代のお話です。