ノグチサトキ

名もなきギタリストの物語

文化について

2012-11-19 | 日々徒然

先の項で、日本人の八百万的体質について触れましたが、

このことは、農耕民族として、大地を耕し、自然と共存してきたことに起因するようです。

大地の恵みに感謝し、また、動植物についても、そこには人間と同じく尊い命が宿っており、

食するにしても、その命を有り難く頂くという感覚がある。

対して、西洋人は、土壌や環境の関係で、狩猟民族から発しておりますから、

動物も植物も、人間に食べられる為に存在しているかの如く捉える。

人間も自然に中の一部であるとの考え方に対して、人間は選ばれしものとする考え方。

他を征服する文化と、人間も大自然の一部と捉える文化、

西洋文化と東洋文化、とりわけ、日本文化との根本的な相違は、そこにあるようです。 

ですから、西洋は、征服側と被征服側等、他との存在の違いがはっきりしてますから、

自己主張しますし、物事についても、白黒をハッキリさせる傾向にある。

片や、自らは大自然の一部と捉える文化は、全てが自然というつながりの中にありますから、

和とか絆とか言いながら、他者と自分との区別や物事にしても曖昧になったりする傾向がある。

曖昧さは優柔不断でありますが、奥ゆかしさであったりしますし、

明確にするとわかりやすいが、冷徹であるかもしれません。

いずれにしても、どちらが正しいとか、優劣をつけるものではなく、それぞれに良さがありますから、

物事の側面だけを捉えて判断するのはよくありません。

どこかで読みかじったような記憶を書き連ねてしまいましたが、

前項の補足ということにさせて頂きます。

 

 

 

 



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