「(前略)感動というのは、自分の中で自家発電的に起こせるものではなく、
外から何かに媒体されなければ起こりません。(後略)」姜尚中氏著書より抜粋。
シーズンの三連休もあってか、多くの人が訪れた京都国立博物館
『国宝 鳥獣戯画と高山寺』展
妻子を先に入場させて、一人、駐車場の空き待ちに、車中で60分以上。
ようやく敷地内に入場できたかと思えば目を見張る長蛇の列で、
展示されてる建物に入るまでに更に90分以上立ちっぱなし。
更には、催し会場に入り、陳列棚の現物を前に、60分以上・・・。
妻子とは別行動となってしまったから、一人で計四時間待ってたことになります。
以前、大阪のどこかの美術館にフェルメールの『絵画芸術』を見に行った際も、
かなり混んでたけれど、今回ほどではありませんでした。
とは言え、その間、冒頭の姜生生が書かれた著書を読んだり、
懇意にしている人にメールを送ったりしてたものですから、
不思議と長くは感じませんでしたし、
むしろ、その間、あれこれ、テンションを上げるにいい時間になってたようにも思えます。
という訳で、ようやく順番が来て見ることができたその『鳥獣人物戯画』、
漫画のルーツと言われたり、何かと話題が取り沙汰されますが、
実際、現物を間の辺りにすると・・・、
表情の豊かさ、躍動感・・・、確かに、時代を超えて
筆舌しがたい魅力があります。
“昔の絵”のイメージが変わりますし、
何より、今も昔も、皆、当たり前ですが、“生きてる”みたいな、
そんな感じが、ひしひし伝わってきます。
下手な感想になりましたが、
人気の高さも伺いしれる感じはしましたし、
長い時間かけて並んだ甲斐があったと思えました。
それから、何よりも・・・、次項につづく