ノグチサトキ

名もなきギタリストの物語

私のギター観

2012-11-10 | 家族のこと

言うまでもなくバンドの花形は、ボーカル。

極端にいえば、そのボーカルの歌を際立たせる為に、

バンドのサウンドがあるのだと思います。

そのサウンドの要となると、やはりそこはドラムの存在でしょう。

おかずやシンバルなんてより、

スネアの音が響けば、とても気持ちいいもんですし、

それだけで、バンドの良し悪し、

ひいては、そのバンドの「格」が決まると言っても過言ではありません。

一般的には、そこにベースが加わりリズムが形成され、厚みが加わり、

土台が出来上がるわけなんですけど、

そのモノトーンな背景にギターが色をつけて、歌が乗っかるという感じかと思います。

あくまでも私の主観ですが。

実は、私、バンドの花形、できることならボーカルをしてみたいと思い、

セッションではありますが、何度か歌うのを試みたことがありました。

結果は、とても人様の前にご披露できるもんじゃないと自覚したから、

お目に掛けることはありませんが、

その時、気付いたのは、歌ってると、結構、楽器がうるさい。

音が邪魔になってくる。特にギター。

自分で弾きながら、自分のギターの音がうるさかったりしました。

場合によっては、弾いてないぐらいがちょうどいい。

従前は、フレーズやリフをそれなりに複雑に弾いてなければ、

ギターがいる意味がないように思ってたんですが、

それより、何より、やっぱり歌のあるところは、

歌のメロディラインを殺さないよう、また、歌声を壊さないよう、

一番そこを気をつけねばならないと、改めて気付いたところです。

さて、ギターを弾いてない人から見ると、

なぜ、似たようなギターばかり、何本もいるかと思われがちですが、

しかし、これが結構、同じモデルでさえ、全然、音が違うもんですから、

ギター弾きにとっては、悩みどころ、選びところ、楽しみところであります。

その上、エフェクターやアンプが加わる訳ですから、

これで完成というところがないくらい、

楽しみは、延々に続きます。

買い物が続くとも言えます。

そんな風にして、バンドの色や曲調を考えて、ギター選び等、

サウンドメイキングをするわけなんですけども、

結構見落としがちなのは、その音が、

花形となるボーカルの声質、声量、癖、個性、

に合うか否か、そこを気に掛けているかということです。

私を含め、ライブ経験の少ない場合、つい、独りよがりに陥りがちで、

自分のギターの音のことしか考えていないことが多い。

先ずは、ボーカルありきで、そこからイメージをつなげるというのは、

当たり前といえばあたり前ですし、

ましてや、私のような歌えないエレキギターは、

一人では何もできないから、

これからは、もう少しそのあたりを気に掛けていこうかといこうと思ってます。

以前、プロレスのことを書いた時、

アントニオ猪木の『風車の理論』のことに触れましたが、

相手を活かしてこそ、自分が活きる。

そういった相乗効果で、バンドがまとめるように思います。

一人よがりの評論はこのあたりにして、

そろそろ、ライブの予定がほしい今日この頃です。

いくつになってもバンドは楽しいし、この先もずっと、

やっぱりバンドは続けたい。

定年後は、ロック好きな老人の集い、

施設の慰問とか、

バンドがライフワークになって、

エレキギターを肌身離さず抱えている、

そんな老後が送れたら嬉しく思います。



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