大変な世の中になったものである。こんなときなにをブログに記していいのか迷うばかり。やむなく昔書いたものや、つまらない言葉で埋めようとなるのである。なにか まし なことでも論じようとすれば、それも年寄りの愚痴として嫌われるだけだろう。
このブログのお仲間のどの方も 《老い》 という現実を迎え、体になんらかの故障もかかえながら、それに耐えつつ、趣味を深められながら前向きに生きようとされている姿に感銘する。
いつの時代でも、こんな生き方が、派手ではなく地味なものであっても、実はもっとも大事なものではないか、と私は信じたいのである。
おとといの 『朝日』 で、平井英子という方の記事があり、ふと目を通したら、「童謡歌手、2月21日老衰で死去、104歳。日本ビクターの第1号専属歌手となり、『アメフリ』 『おぼろづきよ』 『こがねむし』 『てるてる坊主』 を録音。20代で引退し、表舞台から姿を消した」 とある。
私は 『おぼろづきよ』 が、1943年、国民学校初等科 6 学年の音楽教科書に載り、歌わされたのをここで思い出したのである。
このブログのお仲間のどの方も 《老い》 という現実を迎え、体になんらかの故障もかかえながら、それに耐えつつ、趣味を深められながら前向きに生きようとされている姿に感銘する。
いつの時代でも、こんな生き方が、派手ではなく地味なものであっても、実はもっとも大事なものではないか、と私は信じたいのである。
おとといの 『朝日』 で、平井英子という方の記事があり、ふと目を通したら、「童謡歌手、2月21日老衰で死去、104歳。日本ビクターの第1号専属歌手となり、『アメフリ』 『おぼろづきよ』 『こがねむし』 『てるてる坊主』 を録音。20代で引退し、表舞台から姿を消した」 とある。
私は 『おぼろづきよ』 が、1943年、国民学校初等科 6 学年の音楽教科書に載り、歌わされたのをここで思い出したのである。
菜の花畠 (ばたけ) に 入日 (いりひ) 薄れ
見わたす山の端 (は) 霞 (かすみ) ふかし
春風そよ吹く 空を見れば
夕月かかりて におい淡 (あわ) し
写真も美しい平井女史は、有名歌手となりながら 20 代でさっさと引退し、家庭生活に没頭したらしいその 〈いさぎよさ〉 にも打たれて、なにか清々しくなった。
見わたす山の端 (は) 霞 (かすみ) ふかし
春風そよ吹く 空を見れば
夕月かかりて におい淡 (あわ) し
写真も美しい平井女史は、有名歌手となりながら 20 代でさっさと引退し、家庭生活に没頭したらしいその 〈いさぎよさ〉 にも打たれて、なにか清々しくなった。