BONUS TRACK 01

40代のライフスタイル追求ブログ。毎日の生活に「おまけ」の一個を。

楽は虚に出ず(がくはきょにいず)

2008年10月30日 | 過去の日記
「楽は虚に出ず」は「音楽のゆたかな響きは、カラッポの穴から生まれる」という意味です。
出典は、今から二千三百年前の哲学者・荘子の思想を書いた『荘子』という書物から。

風が吹くと、大地や木々の無数の穴が、ゴーッと鳴る。
風の強弱や方向が変化すると、穴の音色も無限に変わる。
これは大自然の音楽だ。人間の心も、風に鳴る穴のようなもの。
人の喜怒哀楽の情は、時々刻々、どんどん変化する。
風も心も、大自然のもの。
風や心の変化は、予測することも、人の手でコントロールすることもできない。
ならばいっそ、自然の流れに身をまかせ、
人の心の変幻自在ぶりを楽しもう──と、荘子は説いたのです。
(番組HPより抜粋)


これは最近、タイミング良く見ているNHKの「カンゴロンゴ」という番組HPからの抜粋。
ミニドラマ仕立てになっていて、出演に名脇役さんが多く、楽しんで見ています。

カンゴロンゴという世直しおじさん(平幹二郎)が
相談者に言葉を与える…っていう筋書きなんだけど、
この日の分は残念ながら、うたた寝しちゃって最後しか見てないので、
あらすじは、下記URLをご参考に。

http://www.nhk.or.jp/kango/past/past004.html

広告代理店の起用タレントが麻薬で逮捕なんていう
タイムリーな話題?もストーリーに入ってたりして、やるなNHK。

それは置いといて、今回のストーリー。
パワハラ上司と部下の関係が舞台。
完璧主義の上司が、部下に叱咤した言動は
いずれ自分の身に返ってきてしまう…というもの。

最近、ちょっとずつ会社の空気に息苦しさを感じているからか、
このストーリーと荘子の言葉にドンとやられました。

強い正義感や、苦情を言われないための完璧(鉄壁)の守り。
部下への「ただの質問」のはずが「問い詰め」に発展する人。

「僕はやっている」というのを誇示しすぎて、
完璧主義ならではの他人への攻めっぷりな人。

「自分に不備がないから平気」とか言って
ある意味での完璧主義を誇る人。

自分の範囲にとらわれないで全員でカバーし合おうと言っているけど、
その背景には【自分の守備範囲が広すぎるから、誰でもカバーしてくれるように】
という【自分のため】の裏事情ある人。

みんな一歩間違えば、冷静なるパワハラになりかねないんだ…なんて思ったり。

うちには、変化に順応していける心の穴はなさそうです……。
まぁ、【自分を守らねばならない】というのも最もな話なんですけどね。

話は変わりますが、アカペラやってると、
この空洞のことを痛感するときがあります。

自分の音を完璧に取ろう(というか守ろう)とするがあまり
本当の響くものを置き去りにしている…。

考えてみたら、人とハモることって、
風に鳴る穴のようなもんですわ。
人の手でコントロールしても
思うようには響かない。
流れに沿うことで、
響き合うもんがあんだろうな…。

そう思うと仕事仲間とも…

うっ。頭がデータループしてしまったので、これにて。

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