2021年10月20日 岩湧山ススキ鑑賞ウォーキングを実施した。
泉北近郊ウォーキングは、2010年9月29日に泉北ニュータウン内泉ヶ丘緑道から始まり、今回で98回を迎える。高齢化が進み、岩湧山は無理かと危ぶみながらも、歩く距離を出来るだけ短くするように、滝畑ダムから往復のコースで開催し、6名の参加を得た。
河内長野駅から滝畑ダム行き始発のバスに乗車。ススキが見ごろで乗車したバスの6割が岩湧山登山客であった。10月14日の下見の時は暑かったが、急に温度が下がり山登りには絶好の天気となった。
滝畑ダムで下車し、川沿いに歩くと「滝畑湖畔観光農林組合」が経営する喫茶・レストランがある。駐車場と滝畑トイレがある。岩湧山山頂までトイレが無いので必ずここで用を足すことが肝要。そのわきに登山道入口がある。急な坂道を上ると林道に出る。林道を横切って更に登山道を登るが、案内標識があり間違う事は無い。
しばらく急な坂道を上ると、カキザコに出る。(ここまでが急な上り坂 約1時間)
下見の時「カキザコ」とは何のことか?何かいわれがあるのか?と帰りに滝畑湖畔観光で聞いてみてもわからない。
インターネットで調べてみると、「柿迫」がヒットし、柿迫姓の人がかなり存在する。更に検索すると、地名で「柿迫」があり、柿林と山との境のこと。とあった。確かなことはわからないが、案外これが正しい様に思われる。
カキザコからは、緩やかな上り下りが続く。歩くこと2時間。杉・檜林をすぎるとススキの山が見えてくる。
ここから、山頂までススキの山を登る。階段はかなりきつい。
途中風が強くり杉林の高いところはしなっていたが、林の中はさわやかな風しか感じなかった。頂上はかなり風が強いのではと思っていたが、ススキ(茅)は背が高く風除け効果が抜群で、ベンチに座っての食事にはほとんど影響がなかった。
山頂から見下ろす景色も素晴らしい。富田林のPLの塔はくっきりと見える。
食事の後記念写真を撮り、こじんまりと歌も唄う。
「どんぐりころころ」「村祭り」「赤とんぼ」「バラが咲いた」
元来た道を下りにかかると、珍しいアザミのような花が目に付く。
「ハバヤマボクチ(葉場山火口)」と言う植物で、絶滅危惧種に指定されている。
菊科の多年草 葉はゴボウの葉に似ていて裏面に白綿毛を密生する。
火口は火をおこすときに使うものの名で、ボクチとあるのは葉裏の白綿毛を火口に利用したことに由来する。
葉と葉裏の白綿毛
ススキ山の中腹に、茅を運びおろすケーブルがある。
茅について、河内長野市のホームページに説明があったので、転記します。
岩湧山頂に広がる草原は、新河内長野八景「岩湧山頂の花すすき」として市民に親しまれています。一方で、地元では「キトラ」と呼ばれており、約300年前から滝畑の共有地として地区の人々によって代々管理されてきました。
このカヤ場は、滝畑地区の茅葺民家の屋根葺き替えなどに利用するため、定期的にカヤ刈りや山焼きなどの手入れが行われてきました。近年は、地元の茅葺民家が減少するにつれて、文化財建造物の屋根葺材としても広く利用されるようになってきています。
岩湧山のカヤは、背丈が長く、株の部分から穂先までまっすぐに伸びており、柔軟性に富んでいます。また、地理的に雪が少なく、十分に乾燥した状態のカヤを刈り取ることができるため、屋根葺材として適しています。現在、全国的に屋根修理用のカヤが不足しており、約7.5ヘクタールにわたって良質なカヤが生育するカヤ場は、資材の供給地として大きな期待が寄せられています。そのため、選定保存地域として選定し、積極的に育成を図ることで、文化財建造物修理用のカヤが安定的に供給できるようになるとともに、カヤ場が育む草原性の貴重な動植物を保護することが可能になると考えられます。
ハイキングや山登りは、年配者がほとんどと思い込んでいたが、今回岩湧山に登って、若い人たちが半数を占めることに驚いた。ひょっとしたらコロナの影響もあるのかもしれない。
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