おとう の ぶろぐ

おとう とよばれています。
海外出張中のできごとを書くために始めたブログ、最近は気が向いたときに日記を書いてます。

物乞う人々

2008年08月11日 | アフリカ
ダーバンで暮らす人々の貧富の格差はとっても激しい。
ここは台風も来ない、土地はとっても広い、地震はまったくない、だから広い土地に大きな家を建てても安くて済む
夏の暑さを経験できないから何とも言えないけど、毎日過ごしやすい天気の日が続いてるすばらしい環境だよ
充分な所得のある人達は、そんな住みやすい環境の中で本当に豊かに暮らしてるんだよね。
家にはプールがあって、庭でバーベキューしたり、海のレジャーに出かけたり、日本では味わえない本当の贅沢さがあると感じるよ。

でも、街中を見てると黒人達の扱いは本当にひどいね。
アパルトヘイトの時代にまともな教育を受けられなかった人達の失業率は高くって、運良く仕事に就いても低賃金。 ダーバンに住む黒人で贅沢と言える生活をしているのはほんの一握りじゃないかな。

仕事に就くチャンスも与えられず、自分でなにか商売して頑張ってる人もたくさんいる。道ばたでハンガーを売ってる人、あめ玉を売ってる人、ライターを売ってる人、ホウキを売ってる人・・・一日にいくら売れて、いったいいくらの稼ぎになるのか、とても食っていける収入が得られるはずがない。
そんな商売もあきらめて物乞いする人もたくさんいる。通勤する間にもだいたい何人か見かけるよ。 道ばたに座り込んで物乞いする人や、信号停車してる車に寄っていって物乞いする人もたくさんいる。
中でも見てられないのが、子供をダシに使ってる物乞いだ。
赤ん坊を背負ってるお母さんが手を差し出してくるんだよね。今日はそんな人を何人も見てつらかった。 親が道ばたに座り込んで、小さい子供が車の間をチョロチョロしながら物乞いしてる家族もいた。赤ん坊も小さい子供もかわいいんだよ。この子供達もまともな教育を受けることが出来ず、また同じことが繰り返されるんだろうな・・・。
でも、ダーバンでそれは普通のことなんだよね。ダーバンに来てしばらくの間は驚いたりしたけれど、自分も感覚が麻痺して最近では「日常的な光景」として受け止めているもん。
きっと、ほとんどの人が同じように、日常の光景としか受け止めてなくて、収入がある人は自分とは関係ない世界としか考えてないはず。
は~ 大きな問題を抱えてる国だ