立派な家の裏にある古い長屋の住宅に
老夫婦が住んでいた。
町営の長屋は見たところ、半分は空き家であり
なにかしら歴史を感じる…
かつては空き部屋がないくらい借り手もあったことだろう。
一番端に住んでるおばちゃん、婆ちゃんやな年的には。
そのばあちゃんから仕事の以来を受けた。
電話越しの若々しいハッキリした声からでは
訪ねてみるとその足腰の悪さに少し…びっくりした。
ごめんな…おばちゃん足が悪くてな…
そう、それ頼むな…。
数日後…仕上げて持っていくと
とにかく立つというのはもはや難しく…
這いずり回る感じで…
ごめん、足が悪くてな…
しかしながら、顔はニコニコと笑顔であり
耳も遠くなくて、声もハッキリした口調であり
あぁ、もう足がわりーとつまらんな、
じいさんは入院中やからなぁ…
じゃあ、これお駄賃…と
500円玉を
いや、おばちゃん気持ちだけもらうわ…
なんかありゃいつでも電話しよ、
そう言い残しドアを閉めた。
…どうやって生活してるんだ
……
絶対いろいろ大変なはずや…
大丈夫かな、ほんと…
おばちゃんの笑顔がやけに頭に残り
数日後…また訪ねてみると
じいさんが退院していた。
じいさんは耳が遠そうだが
まだ足腰は大丈夫やな。
…
少し、ほっとした。
老夫婦が住んでいた。
町営の長屋は見たところ、半分は空き家であり
なにかしら歴史を感じる…
かつては空き部屋がないくらい借り手もあったことだろう。
一番端に住んでるおばちゃん、婆ちゃんやな年的には。
そのばあちゃんから仕事の以来を受けた。
電話越しの若々しいハッキリした声からでは
訪ねてみるとその足腰の悪さに少し…びっくりした。
ごめんな…おばちゃん足が悪くてな…
そう、それ頼むな…。
数日後…仕上げて持っていくと
とにかく立つというのはもはや難しく…
這いずり回る感じで…
ごめん、足が悪くてな…
しかしながら、顔はニコニコと笑顔であり
耳も遠くなくて、声もハッキリした口調であり
あぁ、もう足がわりーとつまらんな、
じいさんは入院中やからなぁ…
じゃあ、これお駄賃…と
500円玉を
いや、おばちゃん気持ちだけもらうわ…
なんかありゃいつでも電話しよ、
そう言い残しドアを閉めた。
…どうやって生活してるんだ
……
絶対いろいろ大変なはずや…
大丈夫かな、ほんと…
おばちゃんの笑顔がやけに頭に残り
数日後…また訪ねてみると
じいさんが退院していた。
じいさんは耳が遠そうだが
まだ足腰は大丈夫やな。
…
少し、ほっとした。