自分はほぼ毎日、寝ている時と学校へ行っている時を除いて、暇さえあればTVを見ていたので、大体8時間位と書いて出したら、担任にエライ怒られた。
まわりの子たちに聞くと、多い人で2時間位、1時間と答えた人がほとんどだった。
ウソだろうと思った。
同時に自分の多さと、まわりの極端な少なさの乖離に愕然となった。
毎日この時間にアレを見て、あの時間にコレを見てと番組スケジュールを固定していたので、どう考えても一日5時間や6時間では足りない計算になるのだ。
朝っぱらからロバくんとガマ親分を見て、夕方位から相撲を見て(親が見ていた。ない時は何かの再放送)、7時台にアニメや怪獣ものや歌番組を見て、そのまま親の見ていたドラマを寝るまで見続けるという、宿題なんかそっち退けのパターンが毎日だったのだ。
そんな昔を思い出すきっかけの人。
橋田壽賀子が亡くなった。
子供の頃から何気にドラマを視聴して来た身として、彼女の名前は後年になって意識する事になるのだが、多大な影響を受けた女性の一人だ。
変な話だが、自分には多感な少年期にこよなく影響を受けた女性が別に3人いる。
アガサ・クリスティー。
里中満智子。
中島みゆき。
の3名だ。
何で男ではなく女なのだ。
その辺のことわりは今回は止すが、、、
あの頃見ていたドラマは、子供ながらに本当に面白くて大好きで、よく考えるとそれが橋田壽賀子のドラマだったりしたのだ。
「肝っ玉母さん」「ありがとう」「つくし誰の子」。
再放送を含めよく見たなあ。
京塚昌子。水前寺清子。相良直美。
池内淳子。名前を並べ立てたらキリがない。懐かし過ぎて、沁みる。
と思ったら、最初の二つは平岩弓枝の本だった…
もとい。
橋田壽賀子を語る時必ず「おしん」が引き合いに出されるが、自分はそれよりも、ずっと前の東芝日曜劇場の話や、沢村貞子の「となりの芝生」だよねと思う。
そう考えると、あの泉ピン子も最近の人だなあと思えたりする。
懐かしいなあ、良かったなあと思う作家や俳優はバタバタと死んで行く。
自分も年食ってだんだんと弱って来てる分、それは当然の流れなのだが。
橋田壽賀子の訃報にあって、今ちょっと気にしているのは「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」の山田太一だ。
山田太一も日本のTVドラマの一時代を築いた人。
ドラマ界から身を引いて久しい。
ところであんまり大きな声では言えないが、こんな時期だというに、最近良くドラマで見ている作家の芝居を、明日見に行く事になった。
ホントに後ろめたいとはこういう事。
中井貴一と小泉今日子が共演していたドラマの脚本家といえばピンと来るだろうか。
そんな脚本家の話題を考えていたら、橋田壽賀子の思い出から昔の話になりまして、気づけば全然方向違いの話を取り留めもなくしてしまい候。
いつもの事ながら。
忝ない。