江戸時代から続く囲碁と将棋の戦い
ひかるの碁の囲碁ブームが去り(一体いつの頃やら、、)、競技人口の大半が棺桶に足を突っ込む囲碁。
最年少タイトル記録更新。そして最年少タイトル獲得、最年少2冠獲得が現実となりつつあるまだ10代の藤井聡太現七段の黄金時代を迎え未だブームが衰えない将棋。
藤井聡太七段だけでなく、西山朋佳奨励会三段の初の女性棋士入り誕生や、第一人者の羽生善治先生の通算タイトル100期達成。
最近では、多くのプロ棋士、女流棋士がYouTubeで情報発信しています。
普通の業界ならあの人は今に名を連ね引退している加藤一二三先生や桐谷広人先生などOBまでも元気一杯。
確かに囲碁も、芝野虎丸二冠がタイトルを獲得し、三冠になる。
最近は囲碁系Youtuberも登場し、碁会所や公民館の囲碁サークルはそこそこ賑わってはいますが、見ただけで加齢臭漂う囲碁とは違い、将棋のイベントや大会では独身の若手サラリーマンか、学生。そして実は高学歴のエリートサラリーマンで見た目もイケメンなんて人も多々いる。
象徴的なのは次のグラフ
厚生労働省のレジャー白書によると2009年には1対2であった囲碁、将棋人口が、今や1対3.5まで格差は拡大。
セコイ将棋オヤジは、囲碁を先に覚え、その後将棋にハマった子ども時代があります。
親からは将棋なんかやっていないで囲碁をやれと言われて育ちましたが、今となっては先見の目があります。
それでもレジャー白書基準なら、年10局ぐらい囲碁を打つので、囲碁将棋の人口にカウントされます。
囲碁を打つ人は将棋もやる人が大半ですが、逆は少ないのでそれを含めて囲碁人口210万人。
少子高齢化の進む日本で人口の約1.5%しか分からない。
プロだけでなく参加者も若手が多い将棋と違って、日本全体以上に少子高齢化が進む囲碁界は、プロ制度の存続の危機にある状況だと考えます。
今回はどうしてこういう状況に陥ったのか?
原因
そして人気の将棋界でも真似できない囲碁人気復活の秘策を公開します。
では原因から
それは何と言っても海外普及に注力しグローバル化を推進したこと。
日本に限って言えば、囲碁人口は将棋の3分の1以下ですが、囲碁は、CHINA,韓国、台湾でもプロ制度があり、世界的な競技人口で言えば、将棋の数倍います。
日本の囲碁界でもCHINAや韓国、台湾の出身者が多く活躍しています。
ヨーロッパ出身の方もおり、アマチュア棋界でも外国籍の方が活躍しています。
一方、将棋ではポーランド出身の女流棋士が1名いるのみ。アマチュアや奨励会を含めてもほとんどおりません。
セコイ将棋オヤジの子どもが通う小学校では、クラスの4人に1人は外国籍or片親が外国籍。運動会のヒーロはアフリカ系のお子さん。
外国籍の方の大半は、アジア系なんで、え!そんなにインターナショナルなの???
と言われる方が多いのですが、既にグローバル化が日本の中で、寧ろ外国人のプロがいない。
というスポーツはちょっと他には思いつかない。
すでに日本は他民族国家でないかと考えています。
象徴として、日本の国技と称する大相撲ですら、ここ20年近く純粋な日本人の横綱がいない。
久しぶり出た日本人横綱もハーフの方。
プロ化したスポーツ全てで、外国人や外国籍、外国にルーツのある方の活躍なしでは、話題が半分ぐらいになっている今日の日本。
グローバル化で言えばむしろ、囲碁の方がグローバル&日本標準。
グローバル化が進む世界の中でむしろ囲碁は正攻法。
将棋は奇策。わが道を行く。
いまだに昭和のガラパゴス時代の中にいる。
と言えるでしょう。
つまり失われた20年、30年と言われる日本の中で、文化だけでなくスポーツも含めて唯一日本人がほぼ100%活躍している世界。
それが「将棋」
でも実は人気の秘密の大きな割合と考えています。
現在囲碁界では、完成された魅力を持つビジュアル系女流将棋棋士人気に対抗して
まだ実力未知数の仲村菫初段を特例でプロにしたり、
同様に実力不十分の女流棋士を増やしています。
客観的に見ても「イタイ」
仲村菫初段はそのうちグレて20年後ぐらいにはヘアヌード写真とか出すんじゃないかと個人的には心配しています。
私が囲碁界の人間だったら、、囲碁ブーム再来必至の秘策があります。
それは、、、
芝野虎丸三冠と、女流実力No1の上野愛咲美女流三段の海外プロ棋界の移籍を認める。
なぜ、そうするか?と言えば、
スポンサーを付けるため。
最近はGAFAMの5社の市場価値が日本の東証上場企業の全社を超えた。
ドローンやソーラーパネルなど、今後成長が見込める分野でもCHINAの企業が圧倒的なシェアを占めていますが、今の日本棋院のスポンサーになるか?
といえばなるわけがない。
これまで囲碁や将棋のスポンサーが新聞社であったように、
これからもスポンサーになるのは、あくまでも日本企業であります。
将棋界でも、新聞社に代わり、最近ではリコーやヒューリックなどの一般企業や、日本のIT企業がメインスポンサーになりつつあります。
将棋界では藤井聡太を阻む、豊島名人竜王や渡辺3冠、永瀬2冠をはじめライバルは全て日本人。
一方囲碁では、CHINA,韓国、台湾出身のプロ棋士が多くの割合を占めています。
長らく純粋な日本人の横綱が出ていない大相撲人気を見れば分かるように
日本の一流企業の経営者が、囲碁と将棋、どっちのスポンサーになった方が広告効果や株価に反映されるか?と考えた場合。
答えは明らかです。
日頃、海外企業に煮え湯を飲まされている日本人の経営者にとっては、誰が活躍しても日本人の将棋応援したい。
囲碁と答える経営者はよほどの囲碁好きか、身内に囲碁関係者がいる。
実は、日本人と名乗っていますが、実は外国人の経営者としか考えにくい。
しかし、そんな日本だけ見ていないで、海外に目を向けてみましょう。既に囲碁では、日本よりレベルの高いCHINAや韓国、台湾のリーグがある。
メジャーリーグやヨーロッパリーグに挑戦する野球選手やサッカー選手のように、せっかく海外に日本よりレベルの高い場があるのであれば、それに挑戦する仕組みがないといつまで経っても、サッカーや野球と同様に国内のレベルは上がらない。
海外で修業させて日本に帰って活躍するようなシステムを創設しないと、
すでにそうなりつつあるが、CHAINAや韓国、台湾でプロになれない外国人棋士が、簡単に稼げる場になることになる。
幸い囲碁界では、まだ20代前半の芝野虎丸三冠。男性を含めた一般棋戦でベスト4に入った上野愛咲美女流三段と日本人の強い若手が出てきた。
海外挑戦の機会が来たと言えるでしょう。
この際、芝野虎丸三冠や上野愛咲美女流三段が海外の棋院に移籍のチャンスを与える。
一時的には日本棋院には大きな痛手になる。
しかし、それが大きな話題となり、再び囲碁が注目されることになる。
仮に芝野虎丸三冠が、中国棋界タイトル挑戦となれば、斜陽の日本企業よりけた違いの資金力を持つ中国企業がスポンサーに付く可能性が高い。
藤井聡太七段が連勝中の時のように、芝野虎丸三冠が甲級リーグで優勝争いに絡む活躍やタイトル争いをすればTVで実況される可能性だって十分ある。
今や、CHINAや韓国、台湾の給与水準は日本と変わらないし、都市部ではむしろ万年デフレの日本よりも高いぐらいになっている。
海外旅行でCHINAや韓国、台湾に行かなくてもGoogleアースでCHINAの大都市を見たり、誰もが手にしているスマートフォンを見れば明らかである。
日本製よりも性能が高く、価格も半額以下となれば選ぶ理由はもうない。既にiPhoneよりもCHINAや韓国、台湾製のスマートフォンが性能が高く価格も安い。
未だに30年前の記憶や、欧米信仰が残っている世代が多いが、あと数年でそれが分かる。そうなれば、日本でも他の国と同様にCHINAや韓国、台湾製のスマートフォンが大半を占めることになるでしょう。
既に、多くの分野でCHINAや台湾、韓国の方が、稼げる時代になっている。
稼げる国で盛んな競技である囲碁というイメージが日本でも広まれば、
囲碁を始める子どもも増える。やらせたいと考える親が増えることは容易に想像が付く。
囲碁ブームの再燃の秘策
芝野虎丸三冠の中国棋界移籍&タイトル戦挑戦。
それしかない。海外にプロ制度がない将棋では真似できない。
これがきっかけとなり、日本が既に科学技術の先進国でないということを気が付かせ、囲碁界のみならず日本全体が復活する切り札になることを願ってやみません。