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セコい将棋オヤジ

進化した将棋の上達法

30半ばから将棋大会に参加するようになってから約15年ぐらい経ちます。
将棋大会好きが高じて将棋大会を主催するようになってしまった私が今回何が言いたいか、

「最近皆さん将棋が強すぎ。」

コロナの関係で従前のような将棋大会は絶滅すると見ていますが、その話は置いておきます。
従前の将棋大会は自己申告によるクラス分けが基本でした。
しかし、最近は初心者クラスと言っても本当の初心者のような方はまずいない。
実際、私程度ではどのクラスに出ても結果は変わらない。
私が弱いとか強いとかではなく、10年ぐらい前は、上のクラスで出場するべき方が、一番下のクラスに出場し賞品稼ぎをして、2ちゃんねるの将棋板で「過少四天王」とか実名で書き込まれていましたが、そのうち過小なんとかといった方でも、さらに強い過小にやられたり、その人も聞いたこともないような人に負けたりとか、、、
ここ最近は過小何とかとかすら話題にもならなくなった。
結論として
「ひと昔前と比べて、格段にアマチュアの将棋のレベルが進化した。」
間違いなく断言出来ます。

既にアマチュアで名の知れた将棋指しが、江戸時代にタイムスリップしたら、将軍様の前で、将棋を披露できるんじゃないか?

私はその域に達しつつあると信じています。

ではなぜ皆さんそんなに将棋が強いのか?

3つ理由があると考えます。

将棋の上達法といえば、

1 対局後の感想戦
2 プロ棋士の先生など高段者の棋譜並べ
3 詰将棋を解く

この3つがごく最近まで常識とされていました。

しかし、ここ数年、新たな3つの上達法が加わった。
それが理由であると推測しています。

1つ目は、ソフト解析。
今はコロナで自粛していますが、自分の職場の将棋部の例会でも、棋譜をタブレットに入力して、対局終了後の感想戦で活用しています。
昔のように延々と一つの変化をやりながら馬鹿話をするのも一興ですが、量販店で、1.3万円で購入した第6世代のiPadにフリーソフトのぴよ将棋で解析させた程度でも、何10分もかかってヘボな検討しか出来なかったものが30秒足らずできちんとした結論が出る。
滅茶苦茶効率が良い。
早速、職場の将棋部で導入したところ、近隣の同業者との大会で、人数不足+大学将棋部OBの2人欠場でも、圧倒的な強さで優勝してしまったことも、、

ただ、当然、皆さんも、我々よりも投資して、高性能なパソコンに有料のソフトをインストールして研究をしているはずなので、そりゃー強くなります。


2つ目はネット対局
大昔は職場の休憩室には碁盤や将棋盤が置かれていて、囲碁好き、将棋好きが昼休みに遊んでいたものですが、もはや昭和の光景。
将棋は今や盤駒よりもスマフォやタブレットで指す回数が圧倒的に多いんじゃないか?と私は推測します。
結構、電車でもスマートフォンで将棋指している人見かけますしね。
しかも1手10秒とか、3分切れ負けとか、盤駒では信じられないようなスピードで1日何局も指している人が大勢います。
中には将棋大会のルール説明等の際にスマートフォンで対局している人間もちらほら見かける状況。きっと課金して隙間時間には必ず将棋を指していると想像できます。
将棋ウォーズのような人気将棋アプリは、常時数千人の人が入場しています。
将棋ウォーズで1日3局指すだけでも年間に直せば1000局近くになります。
ネット対局が登場するまでは、将棋を年間1000局指す人は、ほとんどいなかった。
今や恐らく数千人単位。いや万単位でいるのではないかと推測できます。
これだけ皆さん実戦の機会が多くなれば、そりゃー強くなります。

3つ目は将棋系YouTuberの登場
最初はネット対局を実況中継するのが主でしたが、今や詰将棋、棋戦情報、インタビュー等、プロ棋士や女流棋士など多彩な配信者が登場し、いやどれも面白いです。
将棋系YouTubeを見て将棋に興味を持った人もいるんじゃないかと思うぐらいです。
実際、野球やサッカーと同様に、将棋も棋書を読んだり棋譜を並べるよりも、将棋系Youtuberの解説を聞きながら見た方が分かり易い。
短時間で済むし、頭にも入る。効率も良い。

当然、皆さんも将棋系Youtubeを見ている訳で、そりゃー強くなります。

これまでのようなアマチュアの将棋大会の復活は困難と見ていますが、
アフターコロナの世界で、ZOOMなどを活用しての遠隔対局や、自動採譜システム等
これらをアマチュア将棋にも導入すれば、更にアマチュア将棋は進化する。
そして、将棋の進化が具現化されると予測します。

そして益々皆さん将棋が強くなる。

最後まで読んでいただきありがとうございました。




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