フジテレビ取締役会。新任の清水社長が取締役会後の会見で明らかにしたことは、「日枝氏から進退の申し出はなかった」。
え?
日枝氏からの申し出を待つのではなく、取締役会として日枝氏に取締役解任を告げるべきだろう。おそらく清水氏の社長就任も日枝氏の指示だろうが、内情をよく知るフジテレビ労組が言うように、社長として日枝氏を解任しなければフジテレビの未來はない。
フジテレビは、良くも悪くも日枝久氏がすべてだった。特に80年代後半のフジテレビの中興は日枝氏の功績である。しかし、絶対主の期間が長すぎた。第二次安倍政権と結びついてからはその弊害ばかりが目立った。番組の出演者は秘書や役員が出向していた旧ジャニーズ事務所と吉本興業に偏っていたし、番組コメンテーターも安倍晋三氏に近い人間が優遇された。
テレ朝の早河氏にも言えることだが、政権の監視役も担うマスメディアのトップが安倍晋三氏と頻繁に酒席で交わり、ゴルフに興じる姿には大きな違和感があった。
フジテレビは何も変わっていない。変われない。
奇しくも、きのう森友事件で司法の画期的な判断が示された。果たして、フジテレビ
報道部はどのように報道するのだろうか。