「異次元の少子化対策」って何だ?
こんな訳の分からないことを年頭会見で口にしても、内閣記者会のこれまたおバカな記者どもはその具体的な内容にもツッコミを入れない。誰も聞かないから岸田自身が「中身はこれから小倉少子化担当大臣を中心に考える」と白状しちゃった。
ここでも、「年頭会見で中身のない話はするな」という記者のツッコミはまたしてもナシ。
新しい年の始まりに、このような空想話を総理大臣と内閣記者会がしているようじゃ、破滅に向かっているこの国の立て直しは無理だろう。
野党の立憲民主党も国民民主党も、きょうの日曜討論で防衛予算は国債発行で賄えとか何とか無責任極まりないことを言っている。
この国の政治家はバカばっかりなのか!
日銀黒田が去年の12月20日にイールドカーブを0、5%にまで許容するとアベノミクスの敗北宣言したのに、なんで国債発行なんだよ。この国はもうそんな余裕はない。言って見れば、いつ来るかわからない怖い怖い借金取りに怯えて押し入れに隠れている状態なのだ。
それなのに
岸田文雄は「異次元の少子化対策」だとよ。例によって金をばらまくつもりなんだろうが、その金はどこから持って来るんだい?
国際金融市場は、アベノミクスを断罪し、日本を見放したのだ。金利を巡ってこれからどんどん攻めて来るだろう。本当は黒田も他の理事たちも報酬全額カットしなくてはならない程の背信行為だったのだ。もちろん、国を滅ぼした安倍晋三氏もその一派にも大きな責任がある。
そりゃ少子化対策は大切だ。賃上げも必要だ。
しかし、その前にやることがあるだろう。
高額所得の税率を以前の70%に戻す。下げ続けている法人税も2倍に上げて、それを少子化対策の財源にあてる。
正規労働者の賃金を下げて、その分を非正規労働者の賃上げに回す。そしたら、生活苦のあまり結婚を躊躇している非正規労働者も晴れて結婚でき、子どもを作る決心がつくだろう。日本の労働者の4割は非正規労働者なのだ。ぬくぬく労使協調連合労働者とは違うのだ。
温室育ちの三代目岸田文雄には理解できないだろうが、少子化の原因は「貧困」である。みんな親のエゴで1000万円首相秘書官になった岸田翔太郎は結婚もできるだろう。女の子とは派手なコンパもできるだろう。非正規労働者は結婚生活を維持する金が足りないのだ。
とりあえず、余計な補助金でボロ儲けの石油元売りと電力会社の社員報酬を3割カットすることだ。
電力会社が赤字?
真っ赤なウソである。経産省との出来レースである。
赤字なら、まず社員と役員の報酬を下げろ。下げたこともないくせして。