所有しております。いわゆる初版です。
先日、本屋さんで今何刷かみたら、2005年9月の91刷が並んでました。
小生の「座右の書」なんですが、中でも「最後の砂糖」というのが好きです。
相田さんが、終戦間際に陸軍二等兵として、宇都宮にいた時の事です。
腹が減ってどうしょうもなくて、流し場にたくさん洗い流されたご飯を、
拾って洗ってガツガツと食べてたところ、後ろから肩を叩かれました。
残飯を食べて伝染病にでもなると部隊が全滅してしまうという事で、
厳禁な行為で、見つかると重営倉に入れられてしまうほどでした。
その肩を叩いた古参兵が、「そんなに食いたいか?」
「ハイ、食いたくあります」「そうか、では残飯を捨ててついてこい」
ということで、外出し、その古参兵の家につれて行かれたそうです。
「姉さん、戦友です。腹が減ってますから何か食べさせてやってください」
その姉さんは砂糖がたっぷりのおしるこをご馳走してくれたそうです。
「あるとこにはあるもんだなあ・・・」と思ったそうです。
それから、終戦。26年ぶりに再会し、質問しました。
「あの頃、どうしてあんなに砂糖があったんですか」
「あの砂糖はね、家中で死を覚悟した時、思いっきり甘いものを
食べて死にたい、と思って大事にとってた最後の砂糖だったの」
と淡々と聞かされたそうです。
見ず知らずの他人のために、大事な砂糖を惜しげもなく使ってくれた
ことに大変感動したようです。
見返りを一切当てにしない行為を菩薩行というそうです。
「小生もそんな生き方をしたい」とそれを読んだ時思いました。
まだまだ、未熟です。
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