「イパネマの娘」といえば、作曲:アントニオ・カルロス・ジョビン作詞:ヴィニシウス・ヂ・モライスのコンビで作った有名なボサノバの曲です。
歌詞の内容もイパネマ海岸(リオの近く)を散歩する美しい女性への憧れを歌ったものです。
番組の中では、その「イパネマの娘」のモデルとなった”エロイーザさん”が出演していました。
68歳には見えないくらい元気で美しい方でした。
そして「イパネマの娘」が出来たきっかけが面白い!
”エロイーザさん”が17歳の頃母親の使いで、毎日「ヴェローゾ」というカフェ・バーにタバコを買いに来ていました。
アントニオ・カルロス・ジョビンとヴィニシウス・ヂ・モライスの二人もこのカフェの常連で昼間からお酒を飲んだりして寛いでいたときに、”エロイーザさん”がタバコを買いに来たところをみたヴィニシウスがテーブルの上にあった紙ナプキンで歌詞を書き、それにトム(ジョビンのニックネーム)が曲をつけて完成させました。
当初は、この曲を”エロイーザさん”を歌ったものとして彼女へプレゼントするつもりでしたが、当時まだ17歳ということを考慮して”エロイーザさん”が20歳になるまで、この曲のモデルが”エロイーザさん”であることを世間にも伏せていました。
現在の”エロイーザさん”の夫も当時、自分の彼女が変な大人二人に、付きまとわれていると思い込み「殴りこみ」に「ヴェローゾ」に行きますが、この二人に言いくるめられて仲良くなってしまいます
そしてこの曲は”エロイーザさん”が20歳になる前に、先にアメリカで発表されてヒットします。
本国ブラジルでもヒットします。
そして”エロイーザさん”が20歳になったときに「イパネマの娘」のモデルが”エロイーザさん”であることを発表します。
すると瞬く間に”エロイーザさん”は人気者になりモデルとして活躍します。
そして現在68歳になった今でもその人気は衰えることはありません。
この曲の人気も衰え知らずですね
ちなみに私はトムの中で一番好きな曲は「WATERS OF MARCH/三月の水」です。
もうワクワクする曲ですよね。
オススメです。
そしてこの曲をなんとスティーヴィー・ワンダーが紹介してトムの孫のダニエルが歌っている動画を発見しました。これは貴重~!
STEVIE WONDER AND DANIEL JOBIM - WATERS OF MARCH
さらにエリス・レジーナのヴァージョンも!
TOM JOBIM & ELIS REGINA - AGUAS DE MAR遵ャO
(この動画はYoutubeから見てください)
もうひとつオマケで、日本人ジャズ歌手のAKIKOさんのヴァージョンもどうぞ~!
スウィング・アウト・シスターズの”Corinne Drewery”とのデュエットは楽しさが伝わってきますよ。
Waters of March - Akiko e Corinne Drewery
ちなみにこのブログ内でも関係した記事を掲載していますのでチェックしてネ
■ Michael Franks - ANTONIO'S SONG
■ 「三月の水」という曲を知っていますか?
■ Baden Powell
昔ヤマハで教わった「ウェーヴ/波」も大好きです。
この曲からボサノバを聴き始めました。