ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

情報通ソムリエの自信 84ページ目

2009-04-27 22:37:32 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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              情報通ソムリエの自信

 
社長       仕事の休みの日に呼び出して悪いね。

情報通ソムリエ  いいえ。

社長       最近、橋本さんのうわさを良く聞くよ。

         今や若手ソムリエの中で、実力NO1だね。

情報通ソムリエ  いいえ、まだまだですよ。

         でもそのようなうわさが出始めたのは、すべて社長の情報提供

         のおかげです。

社長       そう言ってもらえるとうれしいね!

         しかし知識だけでは、ソムリエとしてトップになれないでしょ

         う?

情報通ソムリエ  私は、新人ソムリエの頃天才だと騒がれました。

         でも私は、ソムリエとして致命的な弱点を持っていたのです。

社長       お酒があまり強くないことだね?

情報通ソムリエ  はい。

         だから他の新人のソムリエに対して、ワインのテイスティング

         の量が圧倒的に少なかったのです。

社長       私が、橋本さんに出会ったのは、天才ソムリエとしての輝き

         が失っていた頃だった。

情報通ソムリエ  私の進歩の速度が遅く、他の同期のソムリエの進歩が早かった

         のです。

         私の進歩のスピードアップを図ってくれたのが、社長の情報

         提供なのです。



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