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「私のテイスティングの番ではないので・・・・。」
「そうだったね!」
ルヴォル大使は、ラプリュイに目で合図しながら、
「和さんの答えのシャトー・ペトリュス1973年で正解かどうか、ワインの紙を
取り払ってみましょう。」
大使の専属ソムリエのラプリュイが紙を取り払い、ラベルを3人に見せた。
「和さんの正解です!次は、シュヴァリエのテイスティングの番ですが、先に、この
シャトー・ペトリュス1973年を皆で飲み干しましょう。」
ラプリュイは、3人のグラスにシャトー・ペトリュスを注いだ。
「和さんから、ニューヨークの話が出たので、私のニューヨークの思い出話をしても
いいかな?」
「ぜひ、聞かせてください。」「ええ、私も。」和音とシュヴァリエが言った。
「私が、アメリカのフランス大使館員としての勤務が決まった時、友人の一人が
ニューヨークのガイドブックを持ち出してきたのです。」
大使は、シャトー・ペトリュスを飲み、一息つくと、話を続けた。
「彼は、ガイドブックに乗っているある品物を指さして、これを買って、
送ってほしいと私に頼んだのです。」
「ある品物とは?」和音が訊ねると、
「それは、この色巻きたばこなのです。」
ルヴォル大使は、ポケットから取り出し、二人に見せた。
「私のテイスティングの番ではないので・・・・。」
「そうだったね!」
ルヴォル大使は、ラプリュイに目で合図しながら、
「和さんの答えのシャトー・ペトリュス1973年で正解かどうか、ワインの紙を
取り払ってみましょう。」
大使の専属ソムリエのラプリュイが紙を取り払い、ラベルを3人に見せた。
「和さんの正解です!次は、シュヴァリエのテイスティングの番ですが、先に、この
シャトー・ペトリュス1973年を皆で飲み干しましょう。」
ラプリュイは、3人のグラスにシャトー・ペトリュスを注いだ。
「和さんから、ニューヨークの話が出たので、私のニューヨークの思い出話をしても
いいかな?」
「ぜひ、聞かせてください。」「ええ、私も。」和音とシュヴァリエが言った。
「私が、アメリカのフランス大使館員としての勤務が決まった時、友人の一人が
ニューヨークのガイドブックを持ち出してきたのです。」
大使は、シャトー・ペトリュスを飲み、一息つくと、話を続けた。
「彼は、ガイドブックに乗っているある品物を指さして、これを買って、
送ってほしいと私に頼んだのです。」
「ある品物とは?」和音が訊ねると、
「それは、この色巻きたばこなのです。」
ルヴォル大使は、ポケットから取り出し、二人に見せた。
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