ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

あべのハルカズBAR 120ページ目  渋くて、かっこいいお酒

2014-08-13 20:47:12 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【120ページ】



 あべのハルカズBARの入り口には、珍しい花の鉢植えが置かれていた。

お店に来た客は、もの珍しそうに眺めてからドアを開けて店内に入った。


 平和新聞の編集委員の朝比奈が、ママの陽菜に相談した日から一週間後

あべのハルカズBARを再び訪れた。

彼も他の客と同じように細く長く放射線状に延びた花を眺めた。

クモの巣のような花だな?と思った。


からすうり
クリエーター情報なし
日本文学館




 朝比奈が店内に入ると、「いらっしゃいませ!」と香菜が明るく挨拶した。

月菜が「奥の席へどうぞ」と勧める。


陽菜は、おしぼりを手渡しながら、「すぐ来てくれてうれしいわ!」と

微笑み、朝比奈が手をふくのを待って、「キープのボトルをお取りしましょうか?」

と訊く。


「ママの今夜のお奨めを一杯飲んでからにするよ」

「それでは、BARで今流行りのお酒はいかがですか?」

「テキーラかな?」

「BARで流行りのお酒をよくご存知ですね?

テキーラよりもかっこいい飲み物アルマニャックはどうですか?」

「アルマニャック?」

「アルマニャック地方のブランデーなんですが、ブランデーと言えばコニャックが

有名ですよね。」

「ヘネシーやレミーマルタンの名前は聞いたことがあります。」





※読者登録している『THE BARMAN マスターの独り言』の最新の記事が

アルマニャックについてでした。

THE BARMAN には、実際飲みに行ったこともあります。


 あべのハルカズBARの会話にアルマニャックの話題をいれさせて

いただきました。