シャンソンパリ

日々雑感です

漱石講座

2020-12-02 19:36:00 | 日記
漱石講座の受講日でした
新聞社のカルチャー教室で、月1回開かれ
今日で95回目です

「漱石に親しむ」というテーマで、漱石の作品紹介だけでなく、漱石の周りに集う人々との関係から、漱石の人間像を照らし出すもの

今日は、俳人 松根東洋城(まつね とうようじょう)のこと

東洋城が、恋に苦しんでいるらしいことを知った漱石は、手紙に次のように書きます

"朝顔や惚れた女も二三日"

冷静になりなさいよ、とやんわり諭しているのかもしれない

で、この相手の女性というのが、なんと!

朝のNHK連続ドラマの「アンと花子」をご記憶でしょうか
仲間由紀恵さん扮する、葉山蓮子、すなわち柳原白蓮が、そのお相手だったということです
二人は従兄妹同士

恋は実らず、白蓮は北九州市の資産家に嫁いで行き、決して幸せではない結婚生活を送ります

東洋城は一生独身を貫き通しました
そして、漱石を師と仰ぎ慕い続けたのです

このような東洋城のことを
鈴木三重吉宛の手紙の中で、漱石は、次のように書いています

「松根はアレデ可愛らしい男ですよ‥
人のうちへ来て坐り込んで飯を食ふに、恰も正当の事であるかの如き顔をして食ふ‥‥」

先生の配布される資料から、漱石を慕って集まる人々たちを、超多忙な漱石が、自宅に呼んだり、こまめに手紙を書いたりしてきめ細やかに心を配っている様子が、いきいきと立ち上がってきます


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