WH系タイタンの給水車です。リヤボデーは森田特殊機工です。
森田特殊機工はバキュームカーで有名ですが、給水車とバキュームカーは基本的に同じ構造の車です。
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3日、和歌山県和歌山市を流れる紀の川で水道水を供給するための橋が崩落した。詳しい原因の解明や復旧のめどは立っておらず、市内約6万戸で断水が続いている。(取材・中野颯大記者)
中野記者「橋の崩落からまる1日が経過しましたが、崩落した箇所からは今も水が噴き出しています」
和歌山市内を流れる、一級河川・紀の川。その上にかかり水道水を送るために使われていた水道橋の一部が3日午後、突如崩落した。
こちらは崩落直後に撮影された映像。残された水道管からは茶色い水が勢いよく噴き出している。
この橋は、川の南側にある浄水場から同市北部へ水道水を供給するための唯一の手段だった。崩落の影響で、川の北側の地域では約6万戸で断水が発生している。生活に必要な水が供給されないという緊急事態だ。
中野記者「市内の小学校に給水車が到着しました。車体には大阪市水道局の文字が…」
市は4日朝から応急の給水所を設置したほか、自衛隊や周辺の自治体にも応援を要請するなど、給水確保に努めている。
コロナ禍の今、手洗いなど衛生状態を保つためにも重要な水道水。特に大量の水が必要となるのが病院だ。市内の病院で次々と、給水車による給水が行われていた。
宇治田循環器内科「透析される方であれば、120リットル、お風呂一杯分の水が使われることになる」この病院では人工透析の他にも、内科の治療や入院患者の生活用水など、常に水道水を使用しているが、現在は給水によって何とか運営できているという。
また、近隣のスーパーでは、3日夜から飲料水やお茶などを求める人が急増しており、品薄な状態が続いている。水を買いに来た人は「断水でいつ復旧するか分からないので、飲み水だけ(買いに来た)。どれだけ買ったらいいかも分からない」と困惑していた。
崩落はなぜ起きたのかー。市によると、水道橋は1975年に建てられ、法律で定められた水道橋の耐用年数の48年まで、あと2年と迫っていた。9月に行った目視による点検では、異常は報告されていなかった。
尾花正啓市長は「平成27年度に耐震化工事をしたので、崩落すると思っていなかった。今日も見てきたが、そこだけ切断されていて、他は正常なのに。引き続き原因究明を続けていく」と語った。一方、復旧については4日中に工事のめどを立て進めていきたいとしている。
崩落の原因は? そして断水がいつまで続くのか? 住民たちの不安は消えないまま、まもなく2日目の夜を迎える。
YTVニュース