内容は循環器疾患の漢方診療。
導入部で頭痛、逆流性食道炎、左膝の関節炎等を患い、色んな診療科で9種類の薬を出されて、内服しても良くならない症例が提示された。症状が表れているのが、東洋医学で1つの経絡に集中している為、東洋医学的には全ての症状が1つの病態で説明され、1種類の漢方薬で全ての症状が軽快したらしい。こういった症例を提示されると、細分化された現代医学の無力さを痛感する。
高血圧の治療薬の説明も病態生理に基づいた説明で、例えばメタボで赤ら顔でのぼせ易い男性の場合、第1選択薬のカルシウム拮抗剤を内服したら、上半身の血流が良くなり過ぎてのぼせが酷くなり、第2選択薬のβブロッカーを内服したら、気管支収縮作用が裏目に出て持病の喘息が悪化。漢方薬で対応して軽快したらしい。
僕の年代以上の人は、大学医学部で漢方薬の講義を全く受けていない。生理学も西洋医学一辺倒。自分で勉強するしかなかったが、不思議と卒業後に漢方薬との出会いが有った。
ハーブや薬草に興味があるので、波長が合う感じ。漢方薬は代替医療に分類されるがツボに嵌れば一発で軽快する所が魅力的だ。僕は臨床医ではないのだが、漢方診療や東洋医学という選択肢を受診者に提示出来ればいいなと思うし、個人的にももっと勉強して行きたいと思っている。
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