敷居が高すぎるのが問題。数学の言葉で現象を表現するのが前提で、しかも実際に観測された実験データと矛盾しないようにあれやこれやと屁理屈をこねる。
この100年間に正に百花繚乱の理論のオンパレード。しかし、数式の羅列の目的はあくまで現象の説明。リサ・ランドールのこの著書は数式を用いずにその意味の解説に意を砕いている。結局のところ、観測された現象を上手く説明出来る理論であれば支持されるという事。また、理論から予測される現象もあって、予測どおりの結果が観測されると、その理論は一層支持される。
この本は600ページを超える大著なのでサラッと読み終える事が出来ないが、最先端の研究事情を門外漢でも理解出来る様に説明している点で画期的だし、著者の誠実な人柄が伺える。
ブックオフで購入して6~7年放置していたが、もっと早く読めば良かった。
物理なんて分からないと諦めている方は、高校物理の簡単な入門書を一冊読んでから本書にアタックして欲しい。なんだ、そんなことだったのかと、物理学の人間的な側面を垣間見れると思いますよ。
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