![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/2d/a95c18958bc0efa3f0f6c2ba615ddfce.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/26/2ef2d528ce6a7b3426c3b597344e2b81.jpg)
我々が食事した“エスパドン”の天井。
高いなんてもんじゃありませんって。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/23/006d3257a213388aec295a5525320977.jpg)
スタンドードな部屋
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/1d/a97a6fafb842a0835189eaffd2493006.jpg)
部屋の内装は各室異なっている
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/bb/98cbeb2887cfa67258a9758690998fb9.jpg)
スイートルームの寝室
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/53/abbf0bac61d752d1e664190d7c9778ab.jpg)
バスルームのほんの一角
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食事が終わり、再びロビーに出て、
あちこちで記念撮影をする我々。
『二度とこんなとこ来れないわ』とばかりに。
あたりは閑散としていて、
ロビーをうろついている客は我々のみ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/3b/1aa280002974702e657b04fa1eb6519a.jpg)
もうどこもかしこも煌びやかで、全てが別世界。
絹と大理石と、金で装飾された空間に、
巨匠の絵画や、ルイ15世~ルイ16世時代の調度品が、
惜しげもなく飾られている。
ショーケースの中には目も眩むばかりの
見たこともないような宝石の数々。
全てが本物の世界。
あまりのすごさに放心状態の私に、
先にトイレに行った奉行母が一言、
「すごいトイレだったわよ…」
と、こちらも放心状態。
もちろん、
では、私も話のタネに…と、
即トイレに向かいましたよ。
そして、
洗面所のドアを開けたとたん、
……のけぞりました。
あたり一面、
金、金、金、金、金、金……金、金!
(注:カネではない)
まさにヴェルサイユ宮殿!
まばゆいのなんの……。
壁も金、個室のドアも金、洗面台の備品もカラン(蛇口)も、
すべて金色!
(正確に言うと、個室のドアは鏡張りだった。
でもまわりの金色の壁が映りこんでいて、
すべてが金一色に見えた…)
天井からの大きなシャンデリアが
さらに金色のきらめきをパワーアップ!してる。
中はま~るく多角形(円形だった?)になっていて、
その中の一辺が手を洗う超豪華洗面台になっている。
他の辺が個室への入り口(ドア全体が鏡張り?)らしいが……。
ホール自体が円形なので、ドアの鏡に周りの金色の壁がすべて映りこみ、
見た目すべてがまばゆい金色で、壁なのかドアなのか全然わからない。
ヴェルサイユ宮殿も奥に通じる部屋などの出入り口は、
一見壁、でもよく見るとドアになっている……あれですよ。
でもやっぱりよく見ると、
ドアノブ(もちろん金色)らしきものがあったので、
それを引っぱり、個室には入れたんですけどね。
うおーーーーーーーーーーっ…!!
中も同じく金、金、金、……、
壁も、天井も、飾りも、
ペーパーホルダーまで金ですよ!
もう眼が眩みそう…なんてもんじゃないです。
さて、問題はここからですよ!!
ドアを閉めて、鍵をかけようとしたんですが……、
あまりの眩さに目がくらんで、
(近眼and老眼のせいもあったかもしれないが…)
わかんないんですよ!
鍵をかける場所が……。
どこを探しても……、それらしきものが……ない!!
パニクる私。
ないわけはないので、もっと落ち着けば
見つかったかもしれないが……。
で、どうしたかというと……、
ええ、もう覚悟決めましたよ。
そんなとこにいつまでもいるわけにはいかないし……。
ロビーには我々しかいなかったから、
たぶん誰も来ないだろうし……。
来たとしても、他にも個室はあるんだし……。
と、
便器に腰をかけた、とたんにですよ!
突然、洗面所のドアが勢いよく開いた気配がしたと
思うや否や、次の瞬間には、
私のいる個室のドアが
開け放たれたのでございます。
The door was opened!
見つめ合う目と目。
顔を引きつらせたまま…、
「
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“ぎゃっ”とか、 “うわっ”とか、 “おうっ”とか、
声にならない叫びをあげる、おフランス人の女性。
そして、再び閉じられるドア。
そのままバタバタとレストルーム(洗面所)から
飛び出す女性。
あまりのショックに何しに来たのか忘れたもよう。
一方、個室の中で腰掛けたままの姿勢で、
しばし放心状態の私。
いったい、
何が、
今、
起こったんでしょう?
なぜ、
よりによって、私のはいってる個室に、
あの女性は、迷うことなく突進してきたの!?
他にもトイレ(個室)はあったのに……。
つーか、
ノックぐらいしろよ!!
でも、鍵が…、かかってなかったから、
どこかが“空き”って表示になってたの?
そのへんがよくわからんとです。
(え?日本語ヘンですか?
すみません、ちょっと、当時の動揺が蘇ってしまって……)
余計なことながら、
つい職業柄、相手のセリフまで考えてしまう私。
(↓以下、フランス人女性のモノローグ)
『なにっ!?なにっ!?今の……????
……サル? ……それとも 人間!? 』
『もしかして、あれが…、東洋のサルとかいう日本人!?』
『信じられないっ!!
トイレに入って、鍵もかけないなんて……、
なんて野蛮なの!?
ああ、やだやだ。
だからきらいなのよ!未開発国から来た人間は…』
『だいたいなんで、あんなサルもどきが、こんなところに
紛れ込んでいるのよ??????』
うえ~~~~~~~~~~~ん、
ごめんなさい!日本のみなさん。
相手の目と顔の表情がそう↑言ってました。
世にも信じられないものを、見てしまったって……。
最悪です……日本人としての印象。
でも……、
あたしだって、あたしだって……、
わざとじゃないわい!!
いつもはちゃんと閉めるわい!!!!
さて、(気を取り直して)
そのあと私は何事もなかった振りして
みんなのところに戻りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/e2/0350023f074b5f1b47fbd46d2b358b8f.jpg)
洗面所から出たとこにある待合所?(笑)
ウロウロしてると、例のおフランス人の女性と
再び出くわしそうだったので、
(あまりの突然の出来事に、顔なんて覚えてなかったが……、
向こうは私だと気づくかもしれない)
とにかくその場からさっさと去りたかったが、
ホテルの出入り口の目の前にある大階段(超豪華!!)
のところで、みんなで記念写真を撮ろうと
奉行父が言い出しやがっ…おっしゃったので、
しかたなく応じることにする。
アングルに凝る奉行父。
(どうでもいいから早くしてくれよ…。
早くしないとあの女に見つかっちまうじゃないかよ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/0e/17677f27fed4510f7f05d28ff6601178.jpg)
大階段
写真を2~3枚撮ったあと、ふと横を見ると、
我々のすぐそばに…!、
いつの間に、どこから現れたのか、あの女…
ではなくホテルマンが物静かに立っている。
目立たぬように、あくまで控えめに、なにも言わないで…。
これはこれでぎょっとする私。
そりゃそうだよ。
どこぞの国の王様が歩いてたって不思議はないホテル。
写真撮影なんかとんでもないはず……。
へたくそ英語で、
「ここで写真を撮ってもかまわないでしょうか?」
と一応尋ねてみると、
「ノン…」
静かに穏やかに、聞こえるか聞こえないかの
声が返ってくる。顔はあくまでにこやか。
この調子ならあと2~3枚はいけそうだと、
そのまま数枚撮り続ける我々。(オイ)
奉行父はあと5枚は撮りたそうだったが、
さすがにストップをかける。
「メルシ・ボクゥ、ムシュ」
とホテルマンに丁寧にお礼を言って、
ホテルをあとにする。
ちょっと感動の余韻に浸りながら……。
我々のマナー違反の行動を表立って制止するのではなく、
ひたすらにこやかに、ただそばに立って見守ることで、
それとなく注意を与えたホテルマン。
いったん客として迎え入れた以上、
決して恥をかかせまいという姿勢。
まさに真のホテルマンの神髄を見た思いでした。
いろいろと緊張の連続で、
ハプニング続出の“リッツ”だったけど、
最後に接したホテルマンのみごとな応対は
まさに“リッツ”の名にふさわしいものでした。
もしかしたら……、
“エスパドン”でボーイさんがとった行動の意味も……、
あれは……、
客に恥をかかせないための……、
私たち(店側)には何も見えていませんよ、
って、ことだった!?
汚れを片付けたら、テーブルの上は綺麗になるけど、
その片付けるという行為は、料理をこぼした客の粗相を
クローズアップすることになる?
見てみぬ振りが、
汚れててもかまいませんよ、私たちには見えませんよ、
というメッセージだった?
……なんてことを、帰る道すがら、
感動の余韻に浸りながら、思った私でした。
(真相はわかりませんが……)
“リッツ・パリ”
数々の伝説とともに、
世界に比類なきサービスを誇るホテル。
一部屋につき、三人の従業員があてがわれ、
ルーム・サービスも24時間体制。
真夜中に部屋の掃除を頼もうが、
夜明けにフルコースの食事を取ろうが、
すべてお客様の意のまま…。
検索すればするほどため息のみ……。
最後に余談ですが、
日本に帰ってから、
“リッツ・パリ”の客室を検索したところ、
なにやら見覚えのある部屋が……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/ce/21e96307d66aedead3a08fede0ace808.jpg)
なんと!
新城邸の真梨絵と睦月の寝室が……!!
何も知らず、
資料の中から偶然選んだ写真でしたが、
(壁、シャンデリア等、所々変えてはあります)
まさか!
“リッツ”の中の一室だったとは!
それまで全然知りませんでした。
おそるべしマリエ。
(キンドル版『永遠の誘惑』と続編『宝石の磨き方』では、
新城邸を新築(笑)したので、マリエと睦月の寝室もすこし修正してます)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/ac/6e22172db97d2eaffb7748417bd60ac1.jpg)
お目汚し。コピー現金!じゃなくて…厳禁!ざます。(笑)
(終わり)
でも、最後の方は感動したわ☆彡
そういえば…
私には「カネ カネ カネ! 」と読んだわよ(*^^*)
次回行く時は、カンナを持って「金」を削りましょう。ばれないと思いから^ ^
余談ですが、フランスの人は、「あっかんべー」みたいに
目を開くことがありますね。
それって確か「見えます」「見させてください」という意味だったかしら?
後半のお話で、故郷のフランスのことを思い出したわ♪(´ε` )
Évidemment c'est un mensonge .
新子ちゃんは故郷がいっぱいあっていいわね。
先ほどは、誤字脱字があって失礼いたしました~(≧∇≦)
行く先々で「第二の故郷」と仰ってる落語家さんみたいだわ。
鞄に若干の隙間が空いております~、なんてね^^;
楽しいお話を、これからも楽しみに待っています☆彡
一緒に旅行に行ったら腹筋鍛えられそうですねぇ
あの天下のリッツで、お手洗いエピソードがでるとは・・・
私も、金ピカに目が眩んで、カギはみつけられないかもですが・・・
しかし、土産話が盛りだくさんの旅行でしたね。
沢山笑わせて頂きました。
先生の作品は リアルタイムで読んだ
「永遠の誘惑」が好きでした。
あのォ~・・・・・
フランス語でノン なら写真は駄目な筈ですが・・・