東野氏のガリレオシリーズの紹介だ。この『虚像の道化師 ガリレオ7』は短編集となっており、これもまた非常に読みやすい。おそらく通勤電車の中でも、数日で読みきれるだろう。私の場合はだが・・・。少し通勤電車で読むにしてはかさばるが、それでもこれぐらいのサイズならまだなんとかなりそうだ。
今回のガリレオシリーズには4つの話が掲載されている。幻惑す(まどわす)、心聴る(きこえる)、偽装う(よそおう)、演技る(えんじる)。この中でも3つ目の偽装うが面白かった。科学的な意外性や推理上の意外性など特に目立った所はないのだが、湯川のやさしさが現われた作品だったからだ。殺人事件が実はそうではなく・・・。その事件の事実を明らかにして、そして秘密にしておくこと。ウーンやはり湯川はやさしい。
さて、今回のガリレオシリーズのタイトルが『虚像の道化師』となっているが、その意味は?4つ目の話、演技るの最後に「虚像を追い求める人生もあるということだ」から来ていると思うが、どうもイマイチタイトルと中身が結びつかなかったと思うのは私だけだろうか?
書籍の帯に、『禁断の魔術 ガリレオ8』が予告されている。早速次も期待しよう。
書籍名:虚像の道化師 ガリレオ7 |
幻惑す 教祖の念力?その話は物理学とは関係がなさそうだな 心聴る 人の意見に耳を傾けないのは、怠け者のやることだ 偽装う 科学捜査は驚くほどに進んでいる。昭和の時代とは違うのです 演技る これが笑わずにいっれるか。こんな単純なトリックにだまされていたとはね そしてこの秋、誰も知らなかったガリレオが姿を現す 「透視す」「曲珠る」「念波る」「猛射つ」 『禁断の魔術 ガリレオ8』(10月13日発売) |
指一本触れずに転落死させる術、 |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます