社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

誉田哲也『武士道セブンティーン』『武士道エイティーン』

2016-02-07 15:08:33 | 趣味(読書)

誉田哲也『武士道シックスティーン』をみたら、面白くて、続編を連続して読んだ。やはり非常に軽く、長編だけどあっという間に読めてしまった。面白かった。映画『武士道シックスティーン』を見たが、続編もぜひ映画化して欲しいと思ったが、映画が公開された時点でそれはない事だった。映画では、磯山香織は、全中チャンピョンつまり全中優勝となっていたので、原作での全中チャンピョンである、福岡南の黒岩伶那は出て来ていない。続編の『武士道セブンティーン』と『武士道エイティーン』のどちらでも、磯山香織をライバル視する黒岩伶那は、重要な位置づけであり、そのどちらとも親友になる西荻早苗、この3人がメインなのだから……

 

この武士道シリーズは、剣道一筋の磯山香織、その香織をまぐれ(?)で破った西荻早苗。その早苗を追いかけて、剣道で有名な東松学園へ入学するが……(『武士道シックスティーン』)。一年後今度は、その西荻早苗は、九州の剣道強豪校である福岡南へ転校する。そこには、磯山香織に異常な執念を燃やす黒岩伶那がいた。黒岩伶那の策略で対磯山用の選手として福岡南の団体代表になり、インターハイを目指す事に……。一方、西荻が抜けて大幅に戦力ダウンした東松学園は、インターハイの県予選を勝ち抜く事ができずに、磯山は個人戦で実績を残す事になる……(『武士道セブンティーン』)。

早苗の後輩である田原美緒の成長もあり、東松学園はやっと団体でインターハイへの出場を手に入れる。そしてインターハイ決勝トーナメントの一回戦で東松学園と福岡南が対決する。東松の大将は磯山そして福岡南の大将は早苗。その試合の先鋒戦。平正眼で構える田原と上段の黒岩。互角の戦いの中でついに、黒岩は対磯山用の技を田原に……。インターハイ個人戦でも出場していた磯山と黒岩は、ついに決勝戦で……(『武士道エイティーン』)。

 

『武士道エイティーン』には、インターハイその後の、二人の事も書かれている。磯山は推薦で有名な私立大学へ進学し、早苗は浪人となっている。そして一年後、二人で東松学園後輩達(田原美緒)の試合を見に来る。

 

と言うのが、簡単なあらすじだが、このシリーズには、別の興味深い物が書かれていた。武道に非常に興味がある私としては、こちらも大変面白く読ませて貰った。桐谷道場の背景と桐谷隆明と桐谷玄明の話だ。特にしかけとおさめなど、あらゆる武道にも通じるが、この辺の話を剣道の事として初めて知った。桐谷道場の背景と言うかその生い立ちや死体を使っての試し切り等、事実なのか読み物なのか分からないが、明治以降の事を考えるといかにもありそうな気がする。

そして、福岡南の剣道顧問の一人吉野先生の過去と磯山の師である桐谷玄明との出会いもなかなかおもしろかった。

武士道セブンティーン

書 籍:『武士道セブンティーン』 
ほんだてつや
著 者:誉田哲也
発行日:2008年7月10日初版
発行所:株式会社文藝春秋
定 価:本体1476円+税

武士道セブンティーン扉
武士道セブンティーン扉 2

 

武士道エイティーン

書 籍:『武士道エイティーン』 
ほんだてつや
著 者:誉田哲也
発行日:2009年7月30日初版
発行所:株式会社文藝春秋
定 価:本体1476円+税

武士道エイティーン扉

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