社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

消費者金融について考える(10万円一ヶ月で1,500円の利息)

2008-10-04 15:42:52 | 日記
通勤電車の広告でふと目についた物がある。消費者金融のアコムの広告である。同種の広告は別にアコムだけではないが・・・。
10万円 1ヶ月借りても、返したら利息1,500円で足りました!」 これって、暴利(というかボッタクリ)ではないか?
一見、安そうであるが、年間利息に換算すると18%の金利となる(つまり現在の消費者金融の制度改定後の最高金利)。

上記の下線の所は、本当は、返したらであり、1ヶ月で返せないから借りるのだろうと予測される。また利息1.500円で足りましたの表現もうまいが、たった(わずか)と言う修飾をつけずに、某どこかの自動車保険会社の表現「~~~で足りました」をさらりと使って、逆にシンプルに強調しているのかも知れない。

今時、定期預金で預けても年1%も行かないのに、なぜ年18%の金利でも借りるのか?それだけ経済環境がまだ回復していない事や、特に個人への銀行の貸し渋りが続いているのかもしれない?
私自身が銀行からも消費者金融からも金を借りた事が無いから、この辺の状況がいまいち分からない。

しかし、はるか昔ではあるが、私の大学時代を振り返ると、考えられない事もない。
当時私は、東京の国立大学で、下宿生活をしていた。しかし、親父のわずかな仕送りだけでは、とても生活が出来なかった。親父が毎月送ってくれたのは、3万円で、下宿代に半分は消え、残りの1・5万円で飯代から全ての生活費をまかなわなければならなかった。足りるはずがなく、実は大学生協にも、未加入(入会金が払えなかった)、授業の指定教科書は殆ど未購入(買う金が無かった)で、クラブも未加入(実は会費が払えなかった)、従ってクラブ等の先輩から教科書を譲り受ける事も出来ず、ひたすら授業でノートに聞き取って、写すしかなかった。

親父にしてみれば、息子3人が大学に進学し、その学費と仕送りを考えると、仕方の無かった事であり、できる限りの事を子供達にさせてやった事と思うし、私自身大学まで出して貰って感謝している。最も親父の出した条件は、現役で国立大学のみであったが・・・。
自分が親になり、二人の子供が同時に大学に通う事になったときに始めて、その学費と電車代、書籍代の高さに唖然とするばかりであった。特に学費には・・・。
既に就職したが、長男が通った国立大学の学費は年間約60万円であった。私が大学の時は、年間3.6万円しかしなかったのだが・・・。
娘は私立大学だったため、結局二人の学費だけで年間200万ぐらいかかっており、これに通学費、書籍代他を足すと、おそらく300万円近く払っていた事になる。
以下に親の負担が、大きいかであるが・・・。

上記の当時の私には最初、親父の仕送り前にお金が無くなる事がしばしば発生した。当時横浜に従兄弟がいた。従兄弟と行っても、大分年も離れており、私は「あにさん」と呼んでおり、何度も助けて貰った。週末になると栄養補給にそのあにさんの所に行ったし、またおかねも助けて貰った事もしばしばある。
もし、そのあにさんがいなければどうなったかわかない。おそらく最初の半年でギブアップしたかもしれない。おそらくサラ金に手を出す状況の一つが之ではないかと思う。

但し、その後何時までもあにさんのところに迷惑をかけるわけにもいかないと判断し、クラブもあきらめ、授業も半分はあきらめ(単位をとれればよい程度とし)、アルバイトを片っ端からやる事にした。家庭教師に塾の講師、パチンコ屋の店員、アルコールビンのリサイクル業者の手伝い、建築現場の労働者、書店のレジ係、著名映画現像所の徹夜バイト等とにかく、バイトにせいを出した。建築現場の労働者を一日でダウンしたが、他はほぼ職種を選ばず、金が入れば何でもよかったと思う。卒業前には、映画現像所は定期的にヘルプがあり、(アルバイトの要請がくるプロになっており)、書店のレジ係としても正社員と同じプロになっていた(お客様に聞かれた本が何処にあるかを瞬時に答えられるようになっていた等)。且つ、就職後の給料より、大学時の方のアルバイト料が上回っていた。

さて、もとに振り返ると、現在、職種を選ぶ(好きな仕事しかしない)若い人や仕事もしないニート、高齢者の増加、外国人労働者の増加によるサービス業や、製造業の賃金低下、50歳代のリストラされた方の家庭等々を考えると、サラ金にどうしても手を出さざるを得ない環境があると考えられる。しかも1ヶ月あれば何とかなると言うような状況が・・・。しかし1ヶ月で大半は返されないか、返してもまた借りる事を繰り替える事になっているのではないか?

国の経済対策への無策が大きな課題であると感じる。
行政の無駄遣いも問題である。


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