社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

松岡圭祐『万能鑑定士Qの事件簿Ⅵ』

2011-05-08 15:26:36 | 趣味(読書)

松岡圭祐『万能鑑定士Qの事件簿Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ』松岡圭祐『万能鑑定士Qの事件簿Ⅴ』に続くシリーズ第6作目の作品だ。そして、松岡圭祐『万能鑑定士Qの事件簿Ⅴ』で、この作品の予告がされていた。松岡圭祐『万能鑑定士Qの事件簿Ⅵ万能贋作者あらわる!?』と。

さてこのシリーズの中では、私が読んだ中で一番面白い作品だった。そしてこの作品も簡単に読めた。ほんとにあっという間に。しかも面白いように先を読みたくて。

今回の作品は、最初から犯人と言うか敵が分かっている。しかも万能鑑定士Q凛田莉子に匹敵する鑑定眼をもっており、多くの贋作で詐欺を国際的に働いてきた雨森華蓮。彼女がライバルとして莉子を利用して、詐欺を犯そうとする。そして今回の贋作とは何か?これを解明し、その詐欺を止められるか?

と言う事で、今回の作品が氏の『千里眼』シリーズにもっともその展開イメージが近い気がする。

つぶれそうな町工場を利用してコピー製品を作らせる。そのコピー商品は燃やしてしまう。そして成り上がりの婦人たちを集めて、パーティを開く。そこで莉子と他の二人の鑑定士に様々な鑑定をさせる。それを見て歓声を上げる婦人たち。一体何が目的なのだろか?

というような不思議なパターンを次ぐ次と表現して、読者を不思議がらせる。そしてその答えを見せ、ぎりぎりのところで・・・。

また次回作に期待する事にしよう。

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書籍名:『万能鑑定士Qの事件簿Ⅵ』
著 者:松岡 圭祐(まつおか けいすけ)
発行所:株式会社角川書店
発 行:平成22年10月25日初版発行
定 価:514円+税

町工場が作った洋服を、世界的に名の知れたショップに流通させられると豪語する女が現れた。雨森華蓮・26歳。海外の警察も目を光らせる彼女のもうひとつの顔、それは”万能贋作者”だった。彼女が手掛ける最新にして最大の贋作MNC74とは何か。鎌倉の豪邸に招かれた凛田莉子を待っていたのは、不可思議にして目的不明な鑑定依頼の数々だった。莉子にとって最大のライバル現る。書き下ろし「Qシリーズ」第6弾!


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