社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

田中和彦『「定年サバイバル時代」の働き方ルール』

2012-01-15 19:23:59 | セカンドライフ

野末陳平『定年病!』佐竹太心『定年前にはじめる第二の人生』と連続で、紹介する書籍は、定年に関する物となる。これが私のブログのテーマでもあるし、一番近くに差し迫った大きな課題でもある。そしてそれつまり定年はゴールではない。それは単なるマイルストーンとなるのかそれとも佐竹太心『定年前にはじめる第二の人生』でキーとなっていたサラリーマンからの卒業なのか?それは人によって、求める物や考え方が異なる為、一概には言えない。

しかし私が、今考えているのは、今の延長上に何があるか?つまり今の会社で今の仕事を続ける事に何の意味があるか?を改めて問い直している。そしてその前に、仕事に何を求めるか?を考えた場合に

  1. 今までと同じ所得が必要か?
    -> 必要ではない。家のローンは払い終わり、子供たちも卒業した。多くは必要ではない。奥様も働いており、私の収入が最悪なくなっても、何とか暮らしていける。
  2. 今までと同じ或いは今まで以上の所得を得たいか?それは可能か?
    -> 当社グループにいる限り、この可能性はない。つまり残りの定年前の給料および定年後の再雇用の給料は決まっている。そう昨年に56歳(管理職定年、或いは現場の一線から身を引く年)となり、既に給料(本給)は大幅に減額された。一昨年も、理不尽な評価(私を知らない本社の人間が、他の人間を上げた。そうすると誰かが下がる)により、本給が下がっていたが・・・。これはもちろんボーナスも自動的に下がる事を意味していたが。
    つまり、仕事に求める当然の報酬に関しては、期待できないと言う事になる。
  3. それでは、出世が可能か?
    -> これは、限りなくない。上記の2.と同じ結論だ
  4. それでは、何の為に仕事をするのか?面白い仕事か?
    これは全く面白い仕事ではない。且私しかできない仕事か?そうではない。重要ではあるが、当社グループで最も理解されない仕事だ。そうとう重要なのだが。それを理解できないトップや親会社にいる限り。しかし私や大先輩だけができる仕事でもない。おそらく誰でもできる仕事だ
    そして、その仕事に自分なりに面白さを見いだせるか?おそらく見いだせないだろう。
  5. それでは、今の会社に関係する誰かが、私を必要としているだろうか?
    これはわからない。これは自分で判断する物ではない。しかし何人かの人が、どうも私を必要としているようだが・・・。
  6. 今のままでとりあえず不満があってもこのまま勤めていればいいではないのか?
    そうではない。何か辞めたい理由があるのか?それは今の仕事や会社を捨てるぐらいの理由か?
    おそらくそうだ。当社の社長も問題だ。社長だけではなく、部長や課長も問題だ。しかも改善と言うか良くなる事もなさそうだ。しかしそれより親会社の方がもっと問題だ。何も決めない。決まらない。どうしようもないほど末期的な組織や上司たちに対して打つ手が今の所なさそうだ。そしてそれを私が悩んでも仕方がない立場でもあるし、いっそ悩む必要もないのかも知れない。
    仕事とは何だろうか?常にうまく行く事を考えながら、手を打つのだが。そういう事をむしろ考えない性格なら、何の悩みもない。
    おそらく、今の会社には私がいない方が、うまく事が進む気がする。そうした方が良いと思うのだが・・・。 ずるがしこく、何もしないで定年まで過ごすと言う事が一番良いが。

と言う事を悩んでいた。結論からすると最後の上記の6が今の悩みだ。そしてこれ以外に、それでは何か今の仕事以外に何かやりたい事があるか?これが実は一番のキーだ。それをおそらく、多くの方が求めていた結論ではないのだろうか?そう案外これがない。本当はない訳ではないが、いつのまにか、自分がやりたい事や夢、希望が無くなっていたのだろう。

そして、昔描いた夢ややりたい事を考える中で、今回の田中和彦『「定年サバイバル時代」の働き方ルール』が私が求める定年後の生き方の本質について、その求める方向性を示してくれている気がした。

しかし毎回思う事は、その書籍のタイトルとその中身が合わない事だ。これはフィクションの場合はあまり問題ではないが、この手の実用書では、著者と言うより、出版社が売りたい為に誇大広告的タイトルをつける事だ。実際はできない事でも、「何分でできる××」と言うようなタイトルを。

CCF20120112_00000 書籍名:「定年サバイバル時代」の働き方ルール
発 行:2011年9月30日初版
著 者:田中和彦
発行所:朝日新聞社版
価 格:1,400円+税

田中和彦『「定年サバイバル時代」の働き方ルール』は、はるかにまじめで本質をとらえているし、素直に考えられる内容だ。おそらく著者である田中氏の経歴や考え方が、実に真面目に表現されていると思う。決してタイトルにある「定年サバイバル時代」と言う強迫的観念で脅すようなテーマとか?「その働き方ルール」と言うようなルールであるわけではなく、素直に自分がしたい事を考え直す事ではないだろうか?

  • 自分のやりたいこと=vision
  • 自分にやれること=value
  • 自分にやるべきこと=mission

の3つをキャリアデザインとして設計する事と挙げられているがまさにその通りだと思う。最もこれも最初の自分のやりたい事、これが全てだと思う。これを描けるか?そういう意味でも、田中和彦『「定年サバイバル時代」の働き方ルール』は大変、参考になると思う。

最後に決めるのは自分となるが・・・。そして自分が今まで仕事でやって来た事を棚卸ししてみると、案外この中に自分の得意な分野や仕事経歴があるのかも知れない。上記の自分のやれる事は案外自分ではわからない物だが。


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