最近はまっている宮部みゆき。『孤宿の人 上下』に続いて読んだ作品がこの『刑事の子』だ。なんでこの作品を選んだかと言うとハードカバーでない作品にしたかったからだ。結果、この書籍の初刊は2011年9月とそれほど古くはないが、元の作品である『東京下町殺人暮色』は1994年10月刊とかなり古く、宮部氏の初期の作品となった。
が、それでもやはり氏の作品はおもしろい。刑事の息子が主人公となって、事件を解いていくパターンで言えば、最近の『ソロモンの偽証』とも近い。事件の真犯人を知らせる手紙が届くパターンも。且つこの主人公にアドバイスするのが、家政婦のハナさんと言うのもなかなか面白い。
書 籍:『刑事の子』 縦1段組み297ページ | |
中学生の順が挑む、「奇妙な家」の秘密! 新しさと古さが同居する町に、ひたひたと忍ぶ寄る 不可解な噂と殺人事件の謎!? 宮部みゆきの初期作品がついに登場! 光文社 | 中学一年生の八木沢順は、刑事である父・道雄が離婚したため東京の下町に引っ越すことに。開発が進むその町で、優しい家政婦のハナとの三人の生活に慣れたころ、奇妙な噂が流れ込む。近くの家で人殺しがあった、と……。そんな噂とともに、バラバラ殺人事件が実際におきてしまう。町が騒然とする中、順のもとに事件の真犯人を知らせる手紙が届く。刑事の子・順は、友人の慎吾とともに捜査に乗り出す! 『東京下町殺人暮色』改題 |
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